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痛み止めの正しい使い方

2012.3.19 カテゴリー|トリガーポイント注射

「痛み止めはなるべく使わないほうがいいから、どうしても我慢できなくなってから使ったほうがいい。」

と思っている方がけっこういるようです。

 これは大間違いです。

 痛み止めは、痛みが我慢できなくなるほどひどくなってから使用しても、ほとんど効きません。そのため、かえって何度も使用するようになり、結果的には痛み止めの副作用が出やすくなります。

 痛み止めは痛くなる前に使うのが一番効果的です。

 人間の感じる痛みには閾値(しきいち)というものがあり、閾値より弱い痛みは、痛みとして感じないようになっています。

 痛みを我慢してから痛み止めを使っても、痛みが閾値より弱くならないので、痛みは消えません。
 
 痛みが出る前や痛くなってすぐに痛み止めを使えば、痛みがすぐに閾値より弱くなるので、痛みは消えます。

 痛みの感じている時間が長いと、痛みの原因となっている炎症や血行不良が悪化し、痛みがさらにひどくなるという痛みの悪循環という現象が起きます。

 痛みというのは火事のようなもので、すぐに消せばボヤ程度で済みますが、ほっとくと大火事になってしまいます。大火事になってからでは消火がすごく難しくなります。

 痛み止めの薬だけでは痛みが消えないときは、躊躇することなくトリガーポイント注射など、あらゆる手段で痛みを消しましょう。 

 痛みは我慢しないで、すぐに消しましょう。

 

   いたみいたみ

 

 

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