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半月板損傷と診断された68歳の男性

2012.9.24 カテゴリー|トリガーポイント注射

 68歳の男性

 3年前から左膝に違和感があり、3か月前にひねってから、左膝の内側に痛みが出現しました。某総合病院の整形外科を受診して、レントゲンでは異常がなく、半月板損傷と診断され、痛み止めの内服薬と湿布を貰いましたが、痛みは良くなりませんでした。

 

半月板損傷http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/meniscal_tear.html 

 半月板とは膝の中にある軟骨です。この軟骨が切れると痛みが出ると考えられています。半月板は軟骨なのでレントゲンにはうつりませんので、診断のためにはMRI検査が必要です。

 

 知人の紹介で、当院を受診しました。触診の結果、左ひざ内側に圧痛点を認めたので、圧痛点にトリガーポイント注射を行いました。1週間後には、痛みはほとんど消えていました。

 

 半月板は膝の中にある軟骨なので、半月板損傷による痛みが、トリガーポイント注射で良くなるはずがありません。トリガーポイント注射が効いたということは、この患者さんは、半月板損傷ではなく、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)だったのです。

 

筋筋膜性疼痛症候群(MPS) http://www.jmps.jp/http://www.jmps.jp/ http://www.jmps.jp/ http://www.jmps.jp/ http://www.jmps.jp/ http://www.jmps.jp/  

 

 ここからは僕の勝手な想像ですが、この患者さんを診た某総合病院の整形外科医はMPSという病態があることを知らなかったのでしょう。レントゲンで、異常を認めなかったため、レントゲンにはうつらない半月板損傷だろうと診断したんだと思います。

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