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トリガーポイント注射の危険性

2012.10.03 カテゴリー|トリガーポイント注射

 今回はトリガーポイント注射の危険性について考察します。

 

 当院では約4年前から、加茂先生式のトリガーポイント注射を行っています。その間、重篤な合併症として、気胸が1例、迷走神経反射による失神が1例、発生しています。その他、軽い合併症として、注射後の一時的な神経麻痺が100件くらい発生しています。当院ではトリガーポイント注射をする際に、基本的に皮膚の消毒をしていませんが、感染症は1例も発生していません。

 

 では、合併症の発生確率はどのくらいか計算してみました。先週(9月24日~30日)に当院でトリガーポイント注射を受けた患者さんはのべ123人、1人の患者さんに対して1~30カ所注射しました。注射カ所は、のべ551カ所、一人平均4.5カ所です。1年間を50週とすると、1年間で6,150人に対し27,550カ所に注射したことになり、4年間では、24,600人に対し110,200カ所の注射をしたことになります。

 

 気胸や、失神などの重篤な合併症の発生率はそれぞれ11万分の1(0.0009%)です。神経麻痺の発生率は1,100分の1(0.09%)です。感染症の発生率は今のところ0%です。

 

 トリガーポイント注射の危険性はゼロではありません。が、重篤な合併症を起こす危険性はかなり低い安全な治療といえます。

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