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帯状疱疹後神経痛にトリガーポイント注射が有効だった一例

2012.11.01 カテゴリー|トリガーポイント注射

74歳女性

 

5日前から、右背部から右胸にかけて皮疹が出現し、徐々に痛みが出てきたため当院を受診しました。

皮疹の状態から、帯状疱疹と診断し、バルトレックスの内服を開始しました。

1週間で皮疹は消失しましたが、右背部から右胸にかけての痛みが残ってしまったため、リリカの内服を開始しました。

リリカを漸増していき、鋭い痛みは無くなりましたが、重いような鈍い痛みが残りました。

 

発症から3週間後から、週2回、右広背筋と大胸筋に対してトリガーポイント注射をおこないました。

1か月後には痛みは消失しました。

 

この症例に出会うまで、帯状疱疹後の痛みは、神経由来の痛みなので、筋肉由来の痛みに対する治療であるトリガーポイント注射は効かないと思っていました。

しかし、帯状疱疹後神経痛では、その痛みで、「痛みの悪循環」が起き、患部の筋肉の血流が悪くなり、筋肉にトリガーポイントが出来てしまい、痛みをさらに悪化させる現象が起きることがあるようです。

トリガーポイント注射で痛みの悪循環を遮断することにより、帯状疱疹後神経痛もよくなるかもしれません。

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