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糖質制限後の体脂肪率と骨格筋率の推移

2013.5.10 カテゴリー|糖質制限

糖質制限をすると筋肉が減って、リバウンドしやすい体質になるという説を唱えている方がいます。

 

リバウンド体質になる?危険な糖質オフダイエット

http://allabout.co.jp/gm/gc/416345/?NLV=CN000059-366

 

上のグラフは、私が糖質制限を開始してからの体重と体脂肪率と骨格筋率の推移です。

 

確かに、糖質制限を始めた当初は骨格筋率が減少して、体脂肪率が上昇しています。

 

しかし、4か月を経過すると逆に骨格筋率が上昇し始め、体脂肪率は低下し始めます。

 

この方がおっしゃる通り、糖質制限を始めるとまず筋肉が減少するようです。ただ、これは糖質制限に限ったことではなく、カロリー制限を主体とした食事制限でも同じ現象が起こります。

 

糖質制限の場合、必然的にタンパク質の摂取量が増えるので、3か月くらいたって体が糖質制限に慣れてくると、筋肉が再びつき始めます。これはカロリー制限では見られない現象です。

 

私の場合は糖質制限のほかに加圧トレーニングも週2回行っていましたが、これは糖質制限を始める前から続けていたことなので、このグラフの推移にはあまり影響を与えていないと思います。

 

橈骨頸部骨折を保存的に治療した一例

2013.5.10 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

12歳の女の子

 

体育の跳び箱で着地に失敗して、右肘を打って受傷しました。

すぐに当院を受診しました。

レントゲン上、上図の矢印の部分(橈骨頸部)が折れて大きくずれていました。

この部位は、前腕を回す運動(回旋)の軸となる部分なので、ずれたままつくと前腕の動きが制限され、日常生活に著しい支障をきたします。

 

手術をして固定したほうが良いと考え、近隣の総合病院数件に電話で転院のお願いをしましたが、すべて忙しいという理由で断られてしまいました。

金曜日の夕方というタイミングが悪かったのかもしれません

 

次善の策として、本人と家族と相談して、当院で保存的に治療することになりました。

 

骨折部に局所麻酔をかけ、テレビレントゲンを見ながら徒手的に骨折を整復しました。

整復後のレントゲン ↓

8465b.jpg

うまく許容範囲内に整復できたので、ギプスで外固定しました。

 

この際のギプスは、肘の屈伸は制限するけど、前腕の回旋は自由にするMacAuslandタイプにしました。

gipusu.jpg

固定しながらも前腕の回旋をさせることで、回旋に適した位置で骨が癒合します。

 

3週間後ギプスを外しました。

 

その後1か月は自宅でお風呂の中で可動域訓練をしてもらい。

 

そのあと1か月間、当院で週2回、加圧リハビリテーションをしてもらいました。

 

4か月後のレントゲンです。 ↓

8465c.jpg

橈骨頸部は10度ほど曲がっています。

左肘に比べて、屈曲と伸展に10度の可動域制限を認めますが、回旋運動には可動域制限を認めていません。

 

現在、日常生活に支障はなく、バレー部に入って頑張っています。

 

 

 

 

リウマチ性多発筋痛症

2013.5.07 カテゴリー|その他の治療について

リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症は、リウマチという名前が使われていますが、関節リウマチとは違う病気です。一般に50歳以上、とくに60歳以上の高齢者に起こる原因不明の病気で、体幹に近い部分の筋肉の痛みやこわばりが主な症状の慢性炎症性の疾患です。

http://health.goo.ne.jp/medical/search/10T20100.html

 

70代の女性

 

 ある朝から首の痛みが出現し、次の日の朝には首が支えられないほどの激痛になったため、当院を受診しました。

 

 レントゲン上は老化現象以外の異常はありませんでした。

 37度弱の微熱を認めました。

    

 高齢者・急激で激烈な首の痛み・微熱・血液検査でCRPの上昇

   

 これらの症状がそろえば、リウマチ性多発筋痛症と診断できます。

  

 しかし、当院には検査室がないため、血液検査の結果は早くても翌日の朝にならないとわかりません。

 

 その結果を待っていたのでは、それまでの間、患者さんは激痛を我慢しなければいけません。

 

 それではかわいそうなので、見切り発車的に、ステロイド(PSL10㎎)の内服を開始しました。

 (実際CRPは6.11mg/dl(正常値0.2mg/dl以下)と上昇していました。)

 

 ステロイドを飲み始めてすぐに痛みは改善していき、1週間後にはほとんど無くなり、CRPも正常値になりました。

 

 以後は、症状とCRPの値をみながら、ゆっくりと少しずつステロイドの量を減らしていきました。

 

 

トリガーポイント注射で頭痛、めまいが改善

2013.5.02 カテゴリー|トリガーポイント注射

60代の女性

 

 以前から、頭痛と目の奥の痛み、めまいと耳鳴りがあり、脳外科に通院していました。頭部CTやMRIでは異常なしと言われました。耳鳴りのせいで夜も眠れないため睡眠薬を処方されていました。

 

 肩こりもひどいため、先月当院を受診しました。

 

 下図のように、胸鎖乳突筋と肩甲挙筋にトリガーポイントを認めたので、トリガーポイント注射をしました。

6731.jpg

 また、不眠に対しては、寝る前にリボトリール0.5を1錠飲んでもらうことにしました。

 

 3回目のトリガーポイント注射で、頭痛、肩こり、めまい、目の奥の痛みは改善しました。耳鳴りは残っていますが、夜はぐっすり眠れるようになりました。

 

 胸鎖乳突筋に出来たトリガーポイントは頭痛やめまい、耳鳴り、目の奥の痛みの原因になります。トリガーポイント注射がよく効きます。

小児のヤケドの原因

2013.5.01 カテゴリー|湿潤療法

 上のグラフは、ここ1年間に当院を受診した小児のヤケドの患者さんのヤケドの原因を表しています。

 

 症例数は33例です。

 

 1位と2位は、ストーブやアイロンなどの熱いものを、わからないで触ってしまったことです。

 

 子供は好奇心が旺盛なので、なんでも触ってみたくなります。子供の手の届くところには熱いものを置いてはいけません。

 

 3位と4位は、熱湯や料理などの熱いものをかけてしまったことです。

 

 子供は予想外の動きをするので、熱い料理も子供の手が届かないように工夫しなくてはいけません。

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