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むち打ち症の治療

2013.6.27 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

むち打ち症とは、自動車の追突事故などによって、頭部が鞭の動きのように前後に過度の屈伸をし、首の組織に損傷を生じたために起こる症状のことです。

頭痛・肩凝り・手足のしびれ・めまい・耳鳴りなどの症状が出ます。

 

医学的には「頸椎捻挫」と呼ばれることが多いようですが、私はこの病名は正しくないと思っています。

捻挫とは関節周囲の靭帯の損傷をいいます。

むち打ち症は靭帯の損傷ではありません。

むち打ち症は、事故の衝撃による、首の周りの筋肉の損傷です。

わかりやすく言えば、「筋肉痛」です。

難しく言うと、「急性外傷性筋筋膜性疼痛症候群」です。

要するに筋肉の損傷なので、診断書などには「頸部筋挫傷」と書いています。

 

筋肉痛なので、3日目くらいに痛みがひどくなりますが、ほとんど患者さんは1週間くらいで痛みは無くなります。

 

受傷直後の痛みが悪化する前に、あらかじめ痛み止めやビタミンB群を飲んでおくと、あまり悪化しないで済みます。

筋肉痛なので安静にしていても意味がありません。

なるべく普通に動かしていたほうが、筋肉の血の巡りがよくなって早く治ります。

だから、仕事を休む必要はありません。

仕事を休んで、じっとしていると、1日中、痛みのことを考えてしまいます。そうすると、痛みのことが頭から離れなくなり、よけい痛みがひどくなってしまいます。(痛みの悪循環

 

筋肉の損傷がひどかった人や、事故の精神的なショックや被害者意識が原因で痛みの悪循環に陥ってしまった人は、1週間では治らず、治療の継続が必要になります。

 

その場合、理論的には、筋肉が損傷した部位に出来たトリガーポイントにトリガーポイント注射を打つのが一番効くはずですが、事故の被害者でトリガーポイント注射を受けてくれる人は、ほとんどいません。

 

その代わりに、温熱療法を行います。だいたい3か月くらいでほとんどの人は痛みが楽になります。

 

半年たってもよくならない場合は、症状固定(これ以上治療してもよくならない状態)と診断され、後遺症の申請をして、自賠責保険での治療が中止されます。

 

自賠責での治療が中止されると、みんないつの間にか痛みが良くなってしまうようです。

治療中は被害者意識があるので、良くならなかった痛みも、治療が終わると被害者意識が薄れて気にならなくなるのです。

痛みとはそういうものです。

 

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