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院長BLOG

肥満とめまいとトリガーポイント

2013.11.26 カテゴリー|トリガーポイント注射

湿潤療法の夏井睦先生の更新履歴に、「肥満とめまい」についての相談メールに対する僕のコメントが載りました。

 

質問メール


私は頸椎が悪く、コンサートを2時間聴いた後や、病院の2時間待ちの後、首や肩がカチカチに凝ります。その時も眩暈が起こることがあります。
 「全てが痩せれば治る」というのがかかりつけの女医さんの持論ですが、先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1122-06:00-5


質問に対する僕のコメント


 肥満と眩暈の因果関係についての相談メールについてですが、メールを読む限りこの方の症状は、頸椎からではなく、首や肩の筋肉にできたトリガーポイントが原因と思われます。(わかりやすく言えば肩こりと首こりです。) 眩暈も首こりが原因でしょう。(胸鎖乳突筋にトリガーポイントがある可能性が高いと思います。)
 腰痛は肥満との因果関係が多少ありますが、肩こりや首こりは肥満との因果関係はほとんどないと思います。むしろ、肩こりや首こりは筋肉が少ない痩せ型の人に多い印象があります。

 しかし、糖質制限をすれば、相対的にたんぱく質やビタミンB群の摂取が増えて、筋肉も増え、首こりもよくなるかもしれませんので、糖質制限は続けられた方がよいかと思います。
 でも、首の痛みや眩暈はそれだけでは解決しないと思うので、ネットで検索していただいて、トリガーポイント注射をしている医療機関か、トリガーポイント療法を行っている治療院に行かれた方がよいかと思います。
 茨城の方でしたら、ぜひ当院へ!
 

 

 「すべてが痩せれば治る」というのは、ずいぶんひどい持論です。確かに、痩せれば腰やひざなどの負担は軽くなるので、腰痛や膝痛などはよくなることがあります。でも首こりや肩こりはあまり関係ないですよね。頭や顔についている脂肪なんてたかが知れているから、やせても肩や首にかかる負担はほとんど減りませんからね。

 僕も30歳のころから肩こりがあります。その後、加圧トレーニングと糖質制限で17㎏のダイエットに成功したけど、肩こりは治っていません。

 肩こりは治っていませんが、心配もしていません。なぜなら、痛みの原因はトリガーポイントで、痛くなったら早めに痛み止めを飲んで、それでもよくならない時はトリガーポイント注射を打てばよくなるとわかっているからです。

 

説得に20分!整復に2秒!

2013.11.25 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

8歳の女の子

学校で電車ごっこをしていて、将棋倒しになり、左親指が変な方向に曲がってしまい受傷しました。

来院時のレントゲン写真です。

9884a.jpg

親指の付け根にある骨端線(成長軟骨)のところが曲がってしまっています。(左母指基節骨基部骨端線損傷

このままでは、親指が曲がって成長してしまうので、元に戻す必要があります。

そこで、「骨が曲がっているから、麻酔の注射をしてから元に戻しましょう。」と説明しました。

しかし、これが大失敗!

注射という言葉に過剰に反応して、「いやだ!いやだ!注射したくない!注射怖い!」と泣き出してしまいました。

一番細い針で、なるべく痛くないように打つからと説得しても全く聞く耳を持ってもらえません。

仕方がないので、無麻酔で戻すことにしましたが、これまた「怖い!怖い!」と大騒ぎ。

20分以上説得してようやくレントゲン室に入ってくれました。

 

レントゲン室で、テレビレントゲンを見ながら整復したら、2秒くらいであっさり整復できました。痛みもあまりなかったようです。

整復後のレントゲンです。

9884b.jpg

きれいに整復できました。

説得に20分、整復は2秒でした。

 

最初から注射とかなにも言わないで、そのままレントゲン室に連れて行って、いきなり整復しちゃったほうが良かったのかもしれません。

でも、いつもいつも今回みたいに簡単に整復できるとは限りません。

 

 小さな子供相手でも、わかりやすく説明して、納得してもらってから治療するようにしています。

だまし討ちみたいな治療や、無理やり押さえつけての治療は、子供のトラウマになっちゃうし、トラブルの原因になりますから。

 

相手が赤ちゃんの場合は、親にしか説明しないけどね。

鎖骨遠位端骨折に対する保存療法

2013.11.21 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

先月、川崎市在住の48歳の男性から、鎖骨遠位端骨折に対する治療についてのお問い合わせのメールが来ました。


西堀先生 はじめまして〇〇ともうします。先生の鎖骨の遠位の保存法の治療を受けたいとおもってのメールです。2年前に引き続き自転車転倒にて先週の土曜日に左肩の鎖骨の遠位を骨折しました。川崎市に在住ですが、S医大病院/新T病院ともに有無を言わず手術〜プレート治療を進められました。web検索していて先生の論文を見つけた次第です。現在は先生はどちらで治療されていらっしゃいますか?僕の場合も治療可能でしょうか?


それに対する私の返事 

お問い合わせありがとうございます。レントゲンを見る限りでは鎖骨バンドと弾性包帯で治療できると思います。しかし、受傷から2週間以上経過していると、くっつかない可能性があります。また、最初の4週間は1週間に1回の通院が必要です。それが可能なら受診してください。


翌日、川崎から電車を2時間半乗り継いで当院を受診しました。

受診時のレントゲンです。

 9731a.jpg

鎖骨の方に近いほう(鎖骨遠位端)が、バラバラに折れてずれています。

このタイプの骨折は、鎖骨の中心に近い部分は筋肉の力で上に跳ね上げられ、中心から遠い部分は腕の重さで下に引き下げられるので、手術で固定しないとくっつかないと言われています。だから、この患者さんも二つの病院で手術が勧められたのです。

で、10年以上前に、当時私の上司だった保原中央病院の佐藤伸一先生が、「だったら、骨が跳ね上がらないように上から圧迫したらいいんじゃね。」と考えて、考案したのが、通常の鎖骨骨折で使用される鎖骨バンドをしめて、肩を引き上げて、鎖骨バンドの下に弾性包帯を挿入して鎖骨を上から圧迫する方法です。

9731band.jpg

鎖骨ベルトと弾性包帯を着けて整復した後の写真です。

9731b.jpg跳ね上がっていた骨が下に押し下げれれて、本来の位置に戻っています。

 

4週間後、弾性包帯を引き抜いた状態でレントゲンを撮っても、骨が跳ね上がらなかったので、弾性包帯を外しました。

5週間後、鎖骨バンドを外した状態でレントゲンを撮っても、骨が跳ね上がらなかったので、入浴時のみ鎖骨バンドを外してもいいことにしました。

6週間後のレントゲンです。

9731c.jpg

薄っすらとですが、新しい骨が出来て骨癒合が認められたので、鎖骨バンドを外しました。

わざわざ遠くから治療に通ってもらったので、うまく治せてホッとしました。

 

ちなみに、患者さんが見つけた僕の論文がこれです。

鎖骨骨折の治療 鎖骨遠位端骨折type IIに対する新しい保存療法

http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?JGLOBAL_ID=200902258868363311&q=%E9%8E%96%E9%AA%A8%E9%81%A0%E4%BD%8D%E7%AB%AF%E9%AA%A8%E6%8A%98type+II%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E4%BF%9D%E5%AD%98%E7%99%82%E6%B3%95%E8%A5%BF%E5%A0%80%E3%80%80%E9%9D%96%E5%BA%83&t=0

医療費38.5兆円 1人あたり30万円突破 11年度

2013.11.15 カテゴリー|糖質制限

医療費38.5兆円 1人あたり30万円突破 11年度

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131115-00000015-asahi-pol

 

医療費がどんどん膨らんでいます。このままでは日本の医療保険制度が破たんしてしまいます。

しかし、糖質制限湿潤療法トリガーポイント注射が普及すれば、医療費は大幅に削減できると思います。

 

糖質制限が広がれば、糖尿病患者が激減します。それに伴い人工透析を受ける患者さんも半減します。(人工透析の患者さんの半分は糖尿病性腎症の患者さんです。)

糖尿病の医療費は年間約1,2兆円です。人工透析に医療費は年間約1兆円です。

糖質制限のおかげで、これらの医療費が半減すれば、年間1兆円以上の削減できます。

 

湿潤療法が広がれば、無駄な植皮手術がなくなります。

植皮手術に年間どのくらいの医療費が支払われているか、はっきりわかる統計はありませんが、植皮手術は手技が簡単な割にめちゃめちゃ値段が高いので、相当の医療費削減ができると思われます。

 

トリガーポイント注射が広がれば、不必要な頸椎や腰椎の手術が激減するので、これまた医療費が大幅に削減できると思います。

 

医療費を削減する方法はあるのです。

厚生省がそこに気づいていないだけです。

THE BOOM宮沢和史、頸椎症手術は見送り、自然治癒力での回復目指す

2013.11.11 カテゴリー|トリガーポイント注射

THE BOOM宮沢和史、頸椎症手術は見送り、自然治癒力での回復目指す

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131111-00000020-flix-movi

 数年間に及び首の痛みに悩まされていたという宮沢は、今月7日、精密検査の結果、頸椎症性神経根症のため手術と静養が必要と診断されたことを発表。来年5月にTHE BOOMがデビュー25年を迎えることもあり、万全の態勢でいるため、約4か月間の活動休止を決断したことを明かしていた。

 しかし11日の発表で宮沢は、困難が予想されるため、手術を見送ったことを発表。主治医との話し合いの結果、自然治癒力での回復を期待し、リハビリや東洋医学の治療を行いながら静養することを決定したという。

 


宮沢さんの唄はすごくいいですよね。

「島唄」とか「風になりたい」とか、大好きです。

 

頸椎の手術を見送ったことは大正解だと思います。

なぜなら頸椎症性神経根症という診断そのものが間違っているかです。

頸椎で神経根が圧迫されても首の痛みは出ません!

首の痛みの原因は、首の周りの筋肉の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。

宮沢さんはリハビリや東洋医学で治療するようです。

治療をする東洋医学の先生がMPSについて詳しい先生なら、きっと良くなるでしょう。

 

関連ブログ

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは?

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/05/mps.html

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