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花火でヤケドした翌日に植皮が必要と診断された男の子

2013.11.07 カテゴリー|湿潤療法

5歳の男の子

花火で遊んでいて右足の甲にヤケドを負いました。

当日、某病院の救急外来で応急処置を受け、翌日同病院の形成外科を受診しました。

そこの形成外科医から

「深いⅢ度のヤケドなので、植皮が必要になるでしょう。」

と説明され不安になり、その日のうちに当院を受診しました。

初診時の画像です。

9592a.jpg

確かに、創の中央部の皮膚が白く壊死しているのでⅢ度の熱傷の可能性があります。

しかし、湿潤療法で治療すれば植皮の必要はありません。

植皮の必要がないことを説明したら、お母さんはとても安心したようでした。

壊死した皮膚を溶かすために3日間ハイドロコロイドを貼ってもらいました。

3日後の画像です。

9592b.jpg

壊死した皮膚はきれいに溶けました。

後は自宅で1日1回プラスモイストを交換してもらい、週1回だけ通院してもらいました。

3週間後の画像です。

9592c.jpg

ヤケドの周りから皮膚が再生されてきています。

5週間後の画像です。

9592d.jpg

ヤケド全体が新しくできて皮膚で覆われました。

半年後にはほとんど目立たなくなるでしょう。

大人になったころにはよく見ないとわからないようになっていると思います。

植皮は必要ありませんでした。

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