HOME > 院長BLOG > 2014年7月

院長BLOG

病院でもらった湿布は人にあげてはいけません。

2014.7.30 カテゴリー|その他の治療について

70代の男性

 

 肩こりがひどくて、近所のおばちゃんにもらった湿布を貼ったら、かぶれてしまったと当院を受診しました。モーラステープによる日光過敏性皮膚炎でした。

 

 モーラステープは非常に良く効く湿布なので私もよく処方しますが、日光が当たるところに貼ると、ヤケドのように皮膚がただれる日光過敏性皮膚炎になることがよくあります。なので、私も含め医師は、肩や肘や手首など日光があたるところの痛みに対してはモーラステープを極力処方しないようにしています。

 

 病院やクリニックで処方してもらった薬を、自分以外の人にあげる行為は、非常に危険なので薬事法で禁止されています。それは湿布であっても同じです。家族にもあげてはいけないことになっています。

 

 今回の患者さんは軽い日光過敏症だったので、ステロイド軟こうだけで治ると思いますが、場合によっては深いヤケドのように皮膚が著しくただれてしまうこともあります。その場合、醜い傷跡が残ることもあります。たとえ親切心からくる行為であっても、病院でもらって湿布は人にあげてはいけません。

不安が消えると痛みも消える

2014.7.24 カテゴリー|トリガーポイント注射

80代の社交ダンスが大好きなおばあさん

 

左膝が自然と痛くなったため、当院を受診しました。レントゲン上は異常はありませんでした。

ダンスのやり過ぎによる、左膝の筋痛症と診断し、トリガーポイント注射を3回ほど行いましたが、痛みがとれませんでした。

患者さん本人が某総合病院の整形外科に紹介してほしいと希望してきたので、紹介状を書きました。

その某総合病院でMRIをとり、「たいした異常はない」と言われた翌日には痛みが消えたそうです。

 

こんな小さな医院の医者が、いくら骨に異常がないから筋肉の痛みだと説明しても、納得できず、痛みに対する不安が消えなかったのでしょう。

大きな病院で精密検査をうけ、異常がないと言われたことで、安心し不安が消え、痛みも消えたのです。

 

腰や膝の痛みのほとんどは筋肉の緊張が原因です。

ストレスや不安があると精神が緊張します。精神が緊張すると筋肉も緊張します。そうすると痛みがひどくなるのです。

MRIで異常がなく安心したことで筋肉の緊張がなくなったのです。

 

薬理学的に効果が期待できない、「飲むヒアルロン酸」とか「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン」で痛みが取れる人がいるのも、「これを飲めば痛みが取れる」という思い込みが、精神の緊張を和らげ、筋肉の緊張も和らげてくれるからです。

糖質制限をしてると疲れないし、おなかが減らない

2014.7.24 カテゴリー|糖質制限

 昨日は、午前中外来をして、午後は南筑波ゴルフ場でラウンドしてきました。南筑波ゴルフ場は手引きカートでのラウンドなので、約10kmは歩きました。昨日はめちゃめちゃ暑かっためか、いつもより空いていたので、ほとんど休む時間もなく約3時間で一気にスループレーしてきました。

 

 ラウンド前に、私が食べたものは、朝に目玉焼き1個、昼はつくね焼き1本とブラックコーヒーだけでした。それでも疲れないし、おなかも減りませんでした。

 

 スポーツをしていると「ハンガーノック」という現象が起きます。スポーツでエネルギーを使い切って血糖値が下がりふらふらになってしまうことです。なので、マラソンランナーなどは走っているときに定期的にバナナなどで糖質を摂取して血糖値の低下を予防します。

 

 しかし、糖質制限をしていて最初から糖質をとらないと、運動をしてもハンガーノックにならないようです。糖質をとらないため、筋肉が脂肪の代謝物であるケトン体を優先的にエネルギー源とするからだと思います。

 

 実際、昨日ラウンドしたあとに体重が1.2kg減少していました。暑かったので軽い脱水もあると思いますが、効率的に体脂肪を燃焼させた結果だと思います。

 

 体脂肪を燃やしたければ、ヘルシアなんか飲まないで、糖質制限をしてから運動することです。

 

 ちなみに昨日の成績は、50-47-97でした。親友の大和田君と一緒にゴルフを始めようと決めて、ゴルフセットを買ったのがちょうど1年前です。1年以内に100を切れたので、自分としては上出来だと思います。

こどもの骨折はバキッと折れずに、ぐにゃっと曲がる

2014.7.23 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

 8歳の女児

 大人用の自転車に乗っていて、自転車が倒れて左手をついて受傷しました。

 レントゲン写真で左手首に骨折を認めました。

2986.jpg

2986b.jpg

どこが折れているかわかりますか?

矢印のところが折れています。

2986c.jpg

矢印のところで骨がぐにゃっと曲がっていることがわかりますか?

わかりやすいようにさらに拡大してみます。

2986d.jpg

こどもの骨折はこのように、バキッと折れずにぐにゃっと曲がります。

骨が柔らかいからです。若木を折ると同じようにばきっと折れずにぐにゃっと曲がることから、このような骨折を若木骨折と言います。

バキッと折れた大人の骨折とは違って、骨折部がぐらぐらしていないので痛みはそれほど強くありません。

シーネ固定を3週間ほど行えば治ります。

安全運転に心がけましょう

2014.7.22 カテゴリー|その他

 昨日、岩間の国道355号線を車で運転していたら、前方の車線の真ん中をよぼよぼのおじいちゃんが自転車を運転していました。危ないので徐行してゆっくり近づいて、追い抜こうと反対車線に出てちょっと加速したときに、おじいちゃんがなんの前触れもなくいきなり道路を横断してきました。慌ててアクセルから足を離し、急ブレーキを踏みました。ぎりぎりセーフでおじいちゃんをひき殺さなくてすみました。

 

 当のおじいちゃんは、私にちょっとだけ頭を下げて、何事もなかったように道路を横断して行ってしまいましたが、私は心臓が破裂しそうなほどびっくりしました。もしブレーキが少しでも遅れていたら、もし(いつものように調子に乗って)スピードを出していたら、このおじいちゃんだけでなく、私の人生も、娘たちの人生もめちゃくちゃになってしまうところでした。

 

 安全運転に心がけましょう。と自分に言い聞かせました。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ