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院長BLOG

PayPayが使えるようになりました。

2018.12.21 カテゴリー|その他

 本日12月21日より、当院でもPayPayが使用できるようになりました。

 岩間地区では(ファミリーマートを除けば)1番最初だと思います。

 是非、ご利用ください。

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PLDD(椎間板ヘルニアのレーザー治療)に健康保険が使えないのは、最新医療だからじゃないよ。効果がないからだよ。

2018.12.19 カテゴリー|トリガーポイント注射

 60代の女性

 5月にゴルフの練習をしてから左殿部が痛くなりました。

 近所の整形外科を受診してMRIを撮り「軽い椎間板ヘルニア」といわれてブロック注射を受けましたが良くなりませんでした。

 そのあと某総合病院を受診して、またMRIを撮り「軽い椎間板ヘルニアだけど手術するほどじゃない」といわれトラムセットとリリカが処方されました。

 それでも良くならないので、インターネットで調べて名古屋の病院でPLDD(椎間板ヘルニアのレーザー治療)を受けました。

 「最新医療だから保険がきかないので1回45万円かかる。」と言われ、PLDDを2回受け90万円払いましたが、良くなりませんでした。

 

 その後で当院を受診しました。

 下図の位置にトリガーポイントを認めました。

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 「ヘルニアは痛みと関係ないよ。ゴルフの練習中におしりの筋肉を痛めただけだよ。トリガーポイント注射を続ければ良くなるよ」

 「PLDDに保険がきかないのは、最新医療だからじゃないよ。効果がないからだよ。だって、PLDDは実際は20年以上前からやられているんだから、効果が認められればとっくに保険適応になってるはずだよ。だまされちゃったね。」

 と説明しました。

 週2回ほどトリガーポイント注射に通ってもらって、1ヶ月後には薬も必要なくなり、ゴルフのラウンドも出来るようになりました。

 

 椎間板ヘルニアとは椎間板の中にある髄核が椎間板の外にはみ出して神経を圧迫する病気です。

 PLDDはヘルニアになっている椎間板に、太い針を刺して針先からレーザーを出してなかの髄核を灼いて消失させてはみ出したヘルニアをへっこませるという手術です。

 でも考えても見てください。あんパンをつぶして、あんこがはみ出たとき。アンパンの中に残っているあんこを取り除いてもはみ出たあんこは元に戻りませんよね。ヘルニアだって同じですよ。

 だからPLDDなんて効くわけないんです。中にはPLDDで治った人もいるでしょう。それはヘルニアが引っ込んだからではなく「こんなに高い金を払ったんだから良くなるはずだ」という思い込みで痛みが良くなったのです。99.9%プラセボ効果です。

 

 そもそも椎間板ヘルニアは痛みと無関係だからね。PLDDなんて効くわけないのよ。

 

椎間板ヘルニアは腰痛の原因ではない

https://nishibori-seikei.com/blog/2016/10/post-638.html

 

今どきは暴力団事務所も禁煙なんだってよ

2018.12.14 カテゴリー|タバコの害について

「タバコと同じく将来絶滅する」 暴力団を見届けるライター鈴木智彦の覚悟 

https://blogos.com/article/345125/

 今、ヤクザ映画なんて本当におかしなことになっています。映画と事実がずれていても良いんですが、ズレ過ぎなんですね。暴排条例が出来て、ヤクザの現況って180度変わったのに、それを全く無視して映画が作られている。
 例えば、大方の暴力団事務所って今禁煙なんですよ(笑)。これだけ禁煙社会になったから。ヤクザは社会の写し鏡だから、こんだけ社会が禁煙になったら、暴力団だって吸わないんですよ(笑)。

 今どきは暴力団事務所も禁煙なんだってよ。

 これから禁煙を勧めるときには「今は、ヤクザでさえタバコ吸ってないんだぞ!」って言ってみよう。

大きく転位していた中学生の手首の骨折

2018.12.10 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

 中学生の男子

 自転車で転んで受傷しました。

 某総合病院の救急外来を受診してレントゲンを撮り、大きく転位した橈骨遠位部骨折を認めました。救急医が同院の整形外科医に電話で問合せをしたところ、「シーネ固定をして、明日近くの整形外科を受診するように説明してください。」と指示をうけました。

 救急医は指示通りシーネ固定して当院宛の紹介状を書いてくれました。

 翌日当院を受診しました。私は持参したレントゲンのコピーを見てびっくり!

 「すげぇずれてんじゃん。」

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 「骨折がすごくずれているので、局所麻酔をしてから整復します。うまく戻ればそのまま外固定で治療しますが、うまく戻らないときや、すぐにずれちゃうときは、手術が必要なのでもう一度某総合病院に紹介します。」と説明しました。

 血腫内ブロック(骨折部の内出血部に局所麻酔薬を注入して麻酔をかける方法)で麻酔をしてから、テレビレントゲンで確認しながら骨折を整復しました。

 それなりにうまく整復できたのでシーネ固定しました。

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 経過中、再転位することもなく3週間後のレントゲンで仮骨(骨折をくっつける新しい骨)が十分に形成されていたのでシーネを外しました。

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 私の腕がいいおかげでうまく治ったからいいけど、私が勤務医だったころにこんなひどい骨折を開業医に紹介したことは一度もないなぁ。

 というか、救急外来に骨折の患者さんが来たと当直医から相談を受けて、電話で済ませたことは一度もなかったと思います。必ず、病院に駆けつけて自分で治療しました。当時はそれが当たり前だと思っていたし、自分がすぐに駆けつけることで、自分自身が困ったときに、内科や外科の先生にすぐに来てもらえるからです。

 某総合病院のような大きな病院の救急外来の仕組みは、私がいたような中規模の病院とは違うのでしょうね。

滑液包炎はほっときゃ治る

2018.12.07 カテゴリー|その他の治療について

1年くらい前に以下のような問合せメールが届きました。

 今年9月20日足の甲に水ぶくれができ2,3日してから病院に行きましたら、滑液包炎と診断され水を抜きますかと言われたので抜いていただいたのですが、1.5ccでした。しばらく少し膨らんでるかなという感じで推移してたのですが、11月ごろから膨らみが目立つようになり、今まで朝起きた時は比較的引いてたのですが、朝起きても腫れが引かず病院に行って水を抜いてもらったところ9ccでした。特別痛みはないのですが、担当医は手術しかないとおっしゃっておりました。ステロイドを打ってくれるところもあるみたいですが、もう慢性で治らないのでしょうか?先生のブログではほっておくようなことが書いてありましたが、どんなものなのでしょう。
 
私の回答
 
 お問い合わせありがとうございます。足の甲の水ぶくれは「座りだこ」です。正座をなるべくしないようにしていれば自然と治ります。
 ステロイドは意味ないです。手術も必要ないです。ほっときましょう。
 
回答に対する返事
 
 早速、ご回答いただきまして恐縮しております。なるべく正座をしないで様子を見てみます。サイトによってはケナコルトといったステロイドの注射のことが書いてあったのでいろいろと探しておりました。御高診、ありがとうございました。
 
 
1年後、その後の経過についてメールで報告してくれました。
 
 以前、メールで相談した○○です。1年位かかりましたが足首の滑液包炎が治りました。9月までは滑液包が少し肥厚してましたが、今はその肥厚も無くなりました。
「座りだこ」ダコだったんですね。かかっていた医者には昨年の12月に9cc位抜いてもらい、「何かにぶつけてなくなちゃうこともあるよ。トンカチで叩いてみるか?痛いぞー」とからかわれ、治るのか心配でしたけどおかげさまで治りました。ありがとうございました。
 
ありがたいことに写真も添付してくれました。
 
            1年前
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            現在
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きれいに消えてますね。
滑液包炎はほっとけば治ります。
ただし赤く熱を持って腫れる化膿性滑液包炎は別ですよ。切開排膿して抗生剤を投与する必要があります。

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