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SF小説「新型ウイルス」

2020.5.07 カテゴリー|新型コロナ

 東アジアの某大国のウイルス研究所で、自国民であるモンゴロイド人種には感染しにくく、ライバル国のコーカソイド人種に感染しやすい新型ウイルスが完成しました。

 某国政府は自国民にどのくらい感染者が出るか試験するために、密かに市場でウイルスをばらまきました。

 某国政府の予想通り、高齢の喫煙者を中心に十数名の犠牲者は出ましたが、感染爆発を起こすことはありませんでした。

 しかし、ここで誤算が生じます。何も知らされていなかった現場の医師たちが新型ウイルスの存在に気がついて、インターネットで発表してしまったのです。

 某国政府はあわてて、この医師たちを拘束監禁しましたが、時すでに遅く、新型ウイルスの存在を知ってしまった市民がパニックになり病院に殺到し、そこで集団感染が起こってしまいました。

 某国政府はすぐに集団感染を起こした都市の完全封鎖を行いました。しかし、もともと自国民には感染しにくいウイルスだったので、すぐに感染爆発は沈静化し、2ヶ月程度で都市封鎖を解除し段階的に経済活動を再開しました。

 その頃、新型ウイルスは海を渡りライバル国の首都とその同盟国に広がりました。

 コーカソイド人種に感染しやすいウイルスは、すぐにライバル国で感染爆発を起こし、医療崩壊と経済崩壊を招きました。

 この時点で経済活動を再開しているのは某大国だけです。このままでは、ウイルスをまき散らした張本人の某大国が経済的に一人勝ちになってしまいます。

 それに待ったをかけられるのは、ライバル国の同盟国ながらモンゴロイド人種の国なので感染爆発が起きていない日出ずる国だけです。いち早く経済活動を再開することで、再びかつての輝きを取り戻すチャンスが巡ってきたのです。

 しかし、日出ずる国のリーダーは決断力のないぼんくらのため、現状を把握できず、マスコミや世論の意見に流され、ずるずると緊急事態宣言を続けてしまいました。

 唯一幸いなことに、日出ずる国のリーダーが出したのは、経済活動停止や外出禁止の命令ではなく、自粛の要請だったことです。このままでは経済的に破綻してしまうことに気がついた人たちが、ぼんくらリーダーの要請を無視して少しずつ経済活動を再開しはじめました。

 某大国の一人勝ちになってしまうのか、日出ずる国がそれに待ったをかけられるのか、本当の戦いはこれから始まるのです。

 

 フィクションだからね。真に受けて文句を言ってきても無視するよ。

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