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トリガーポイント注射入門 臀部~下腿の外側の痛みとしびれ

2014.3.10 カテゴリー|トリガーポイント入門

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 臀部外側から大腿、下腿の外側にかけての痛みとしびれのトリガーポイントは小殿筋にあります。

 大転子と腸骨陵を結ぶ線の中間地点くらいを圧迫すると見つけることが出来ます。

 症状からヘルニアや腰部脊柱管狭窄による第5腰神経根障害と診断されることが多いのですが、症状の原因は神経根障害ではなく、小殿筋にできたトリガーポイントです。

 小殿筋にトリガーポイント注射をすると、ごく稀に局所麻酔薬の作用で一時的に上殿神経麻痺による歩行障害が出現することがあります。注入量を1.5ml以下にすることである程度予防できるようです。

 また小殿筋のトリガーポイントには、腓腹筋外側頭のトリガーポイントが合併することが多いです。念のためふくらはぎの外側も触診してみてください。

トリガーポイント入門 臀部痛(坐骨神経痛)

2014.3.07 カテゴリー|トリガーポイント入門

 

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 腰痛を訴える患者さんの中に痛い部位を聞くと、腰ではなく、しりっぺたのあたりを指す人がたくさんいます。一般的に坐骨神経痛と言われている痛みです。もちろん坐骨神経が痛いわけではありません。

 臀部痛の原因は中臀筋にできたトリガーポイントです。尾てい骨と腸骨陵の外側縁を結ぶ線の中間地点くらいにトリガーポイントを見つけることが出来ます。お尻に力が入っているとうまく見つけられないので、力を抜くように声をかけてから探したほうがいいです。

 ぎっくり腰の場合、大腰筋と同時に中臀筋にもトリガーポイントが出来ていることが多いです。腰だけでなくお尻も触診してみてください。

トリガーポイント注射入門 腰の真ん中の下の方の痛み

2014.3.07 カテゴリー|トリガーポイント入門

 腰の真ん中の下の方の痛み(仙骨部痛)の原因トリガーポイントは、大臀筋にあります。

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 仙腸関節の真ん中あたりの2横指くらい外側にトリガーポイントを見つけることが出来ます。

トリガーポイント注射入門 腰の真ん中の痛み

2014.3.07 カテゴリー|トリガーポイント入門

さっそく各論に入ります。

今回は腰の真ん中の痛みについてです。

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 「腰の真ん中あたり(図のピンク色)が痛い。」と言っている患者さんのトリガーポイントは、ほとんどの場合大腰筋にあります。

 大腰筋のトリガーポイントは腰椎棘突起からこぶしひとつ分くらい外側で、第12肋骨から2~3横指下の部分を横から押すような感じで親指で圧迫すると見つけることが出来ます。理由はわかりませんが右側のトリガーポイントは左側より1横指くらい下にあることが多いです。

 慢性痛の場合は、ネオビタカインを1~2ml打ちます。ぎっくり腰などの急性の強い痛みの時は、即効性がある1%キシロカインも混ぜて5ml以上打ちます。

 

 大腰筋の両方にトリガーポイントがあると上の図のように腰の真ん中に痛みを感じますが、片方だけにトリガーポイントがあると、トリガーポイントの周辺が痛くなるようです。不思議ですね。

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トリガーポイント注射入門 はじめに

2014.3.06 カテゴリー|トリガーポイント入門

 前回のブログを書いていてトリガーポイント注射は整形外科よりむしろ内科医など専門外の医師を中心に広めていった方が普及が早まるのではないかと気が付きました。その後、ではどうすれば専門外の先生に広められるか考えていました。そして、誠に図々しいのですが、私のトリガーポイント注射のノウハウを簡単に分かりやすく紹介することが一番いいだろうと思いました。

 

 トリガーポイント注射は圧痛のある筋肉のしこりに局所麻酔を打つだけです。危険性はほとんどありません。唯一あげるとすれば背部や胸部に打つ際の気胸に注意しなければいけないことくらいでしょうか。

 

 トリガーポイントを見つける上での注意点は、患者さんが症状を訴えている部位とトリガーポイントが一致しないことが多いということです。その点については、今後症状別にトリガーポイントの見つけ方を書いていきたいと思います。でも、体中のあちこちに痛みがあるような方の場合、一個一個探していたら大変なので、そのような方には「押して痛いところに自分で印をつけてきてね」と言って、ある程度トリガーポイントの目星をつけてもらっています。

 

 私がトリガーポイント注射に使用している局所麻酔薬はネオビタカインシリンジ5mlです。ネオビタカインは注入時の痛みが少ないのが特徴です。しかし、茨城県ではネオビタカインシリンジを1度に3本以上使用すると保険で減点対象とされてしまうので、10ml以上必要な場合は、1%キシロカインを混ぜています。1か所に0.5~2ml位注射します。注射の量は、場所や痛みの強さによって変更しています。ぎっくり腰などの急性の強い痛みの場合は、1か所に5ml以上打つこともあります。一度に30か所以上注射する場合もあれば、1か所しか打たない場合もあります。何か所打っても、保険点数は80点(800円)しかもらえません。消炎鎮痛処置35点も同時に算定できますが、外来管理加算(52点)は算定できなくなります。

 

 針は首や背中など浅いところに打つ場合は26Gの皮内注射用の針で、腰や臀部、ふくらはぎなどのやや深いところに打つ場合は25Gの針で、太った方の臀部などかなり深い場所に打つときは23Gのカテラン針を使用しています。

 

 トリガーポイント注射を始める前に少なくとも加茂淳先生の「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」だけは読んでおきましょう。なぜトリガーポイント注射で様々な痛みがとれるかの理論的な部分がわかると思います。そんなわけで、ここではトリガーポイント注射の理論的な部分は説明しません。

トリガーポイントブロックで腰痛は治る!

 

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