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従来は傷を乾かした方が早く治ると考えられていたので、消毒して傷から出てくる黄色い水をガーゼに吸い取る方法が行われていました。実はこれは傷の回復には大変良くない方法なのです。傷が治るためには適度な湿気があったほうがよいのです。乾燥した砂漠には植物が育たないのと同じように、乾燥していると傷を治す細胞も育たないのです。傷から出る黄色い水には傷を治す成分やばい菌から体を守る成分がたくさん含まれています。傷の表面を特殊なスポンジやシート、食品用ラップなどで覆って、この黄色い水を利用して傷に適度なうるおいを与えてあげて、傷を治す方法がうるおい療法です。
また消毒薬は細菌感染の対策として使われているわけですが、実際には細菌を完全に殺すことは不可能で、消毒だけで細菌感染を予防することは出来ません。むしろ、消毒薬は再生された皮膚の細胞まで殺してしまうため、傷の回復の妨げになります。傷は消毒をしないほうがよいのです。
当院では、傷ややけどに対して、このうるおい療法を行っています。傷ややけどで困っている方はぜひ相談に来てください。
新しい創傷治療 http://www.wound-treatment.jp/
実際の治療例
40歳の女性の方が、仕事中に機械に右の人差し指を挟み、骨を残して肉と皮が削ぎ取られてしまいました。通常の治療では、細い血管をつないで皮膚を移植する難しい手術をするか、骨を削って指を短くして皮膚で覆うしかないケースです。しかし、うるおい療法をすることで、患者自身の自然治癒力により肉と皮ができてほぼ元通りの指に治りました。
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| 受傷時 |
2週間後 |
4週間後 |
8週間後 |
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