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大和田先生 糖質制限で12㎏のダイエットに成功

2012.7.15 カテゴリー|糖質制限

ムダヅモ無き改革 8 (近代麻雀コミックス) 

 僕のまねをして糖質制限を始めた大和田先生が、先週来院しました。

 糖質制限を始めて、たった2ヶ月で12㎏も痩せたそうです。

 僕は5か月で6.5㎏しか痩せてないので、悔しいです。

 岩間のステーキレストランで食事をしながら、糖質制限について語り合いました。

 大和田君は 、たった1か月の間に、糖質制限ついて、僕よりはるかに詳しくなっていて、びっくりしました。

 漫画家の情報収集能力と、理解力、恐るべし! 

 競争が激しい職業ですから、このくらいの脳力がなければ、生き残っていけないのでしょう。

高血圧に塩分制限は必要か?

2012.7.13 カテゴリー|その他の治療について

先日紹介した。汗疱の患者さん

https://nishibori-seikei.com/blog/2012/07/post-48.html について、夏井先生に報告したところ、夏井先生のHP

 http://www.wound-treatment.jp/title_new.htm で塩分制限って本当に必要なのか?という議論になりましたので、まとめてみました。

 

  6月5日のこのコーナーで紹介した「汗疱の原因は塩分摂取不足では?」というメールを紹介しましたが,茨城県のにしぼり整形外科の西堀先生からこんなメールをいただきました。

 先日、両手足の汗庖の患者さんが受診しました。3か月前から急に出現し、3か所の皮膚科に通い、ステロイドの概要による治療を受けたけど、良くならずに当院を受診しました。
 その時、先生のHPに汗庖と塩分不足の話が出ていたのを思い出し、その点について患者さんに聞いてみました。

 すると、汗庖ができる1か月前に心筋梗塞を起こし、主治医から塩分を1日6g以下に制限するように言われたそうです。もともと屋外で働く肉体労働者で、去年までの夏は塩をなめながら水を飲んで脱水症の予防をしていたそうです。
 塩分不足が原因でしょうと説明したら、患者さんはすごく納得がいったようで、「今までの皮膚科では病状の説明も何もなく軟膏を処方されただけだったのに、ここに来てよかった。」といたく感心されてしまいました。

 ところで、肉体労働者の塩分摂取を6g以下に制限するのは、脱水症になってくれと言っているようなものです。以前、読んだ「健康神話に騙されるな」という本には、塩分をかなり厳密に制限しても血圧は2~3㎜Hgしか下がらないと書いてあって、塩分制限て本当に必要なのかな?なんて考えてしまいます。

 この「漢方と塩分不足」,「高血圧対策としての塩分制限の妥当性」についてご存知の先生がいらっしゃいましたら,ご教示いただけましたら幸いに存じます 

 

それに対する反応

塩分と高血圧について早速教えていただきました。
 まず,心療内科の先生から。

 三石巌氏の書。減塩指導する医者の愚かさが記載されています。

「医学の常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」」

http://www.amazon.co.jp/dp/4396314892/ref=as_li_tf_til?tag=woundtreatmen-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4396314892&adid=1AN62K2TDTFTDS70BH4E&&ref-refURL=http%3A%2F%2Fwww.wound-treatment.jp%2Fnew.htm 

 

 そしてもう一つ。

 塩分制限と高血圧の話ですが、これが正確です。 ⇒食塩感受性 http://www.geocities.jp/t_hashimotoodawara/salt7/salt7-health-93-04.html 
 糖質制限同様、個体差があるものと理解しております。ご参考になりましたら幸甚です。

 「すべての人に減塩を勧めるのではなく、食塩感受性の人だけに勧めるべきであるという考え方が強くなってきている。減塩で血圧降下が期待できるのは食塩感受性者だけであり、しかも、その比率が低いものであることも分かってきたからである」というのを読んで,ちょっとびっくり。私の高血圧に関する知識,間違っていたんだ。

汗疱と塩分不足」の発端となったメールを寄せていただいた方(素人の方です)からの追伸です。

 汗疱の症状改善に役だった例があったようで嬉しい限りです。
 現在の世の風潮としてとかく誰に対しても「減塩!減塩!」と叫ばれており、まるで塩が毒かのような扱いを受け、その結果知らず知らずのうちに「塩は出来るだけ摂らない方がいい」「塩を摂らない方が健康的」などと思ってしまってる人が非常に多いと感じております。私も実際数年前までは漠然とそう思っておりました。

 しかしふと疑問をもち色々調べてみると塩分摂取を控えるようにという理由がどれもはっきりした根拠が無く、逆に塩分不足による弊害の方が非常に多いのではないかと思うに至りました。
 塩分過剰により
   ・高血圧になる
   ・胃がんになりやすい
   ・腎臓に負担がかかる
 この様な事が云われておりますが、どれも疑問に思うことばかリです。

 高血圧に関しては今日紹介があった食塩感受性もそうですし、胃がんになりやすいというのは東北の人が胃がんが多いのと食塩摂取量が多いのを結びつけているだけで明確な理由がありません。塩分が胃がんを招きやすい理由として胃に食塩という刺激物が入る事によってガンになりやすいなどと説明している先生もいますが塩酸から保護されている粘膜が食塩なんかでダメージを受けるでしょうか?

 又、腎臓は塩分を排出するので塩分が多いと負担がかかるなんて話も腎臓の塩分排出の仕組みから考えたら噴飯ものだと思います。糸球体で血液を物理的ろ過した水分から尿細管で塩分を最吸収する事を考えると塩分(ナトリウム)が少ないほど腎臓は仕事をしなくてはならず、ナトリウムが多いほど楽が出来るという事になると思うのですが。

 昔に比べると熱中症で倒れる人が非常に多いような気がします。(これはデータを調べてないのではっきり言えませんが)
 高校駅伝で脱水症状でリタイヤしたり学校の屋外授業で倒れる事例も相次いでるのは、慢性的な塩分不足の人が増えている結果という可能性も考えられます。

 一昔の人が消毒しないとバイキンが入って大変になるよという呪縛に縛られていたように、塩分に関しても大部分の人が控えなきゃいけないという呪縛にしばられているのではないかと思います。
 消毒や糖質制限と同じように間違った呪縛にとらわれて不健康な生活を送っている人が健康的な生活を取り戻せるよう、塩の重要性についても話題としてとりあげていただければ幸いです。

 

 

 ざっくりとまとめるとこんな感じでしょうか。

  1. 塩分制限で血圧が下がるのは食塩感受性がある人だけで、その割合はあまり高くない。
  2. つまり、ほとんどの高血圧患者は、塩分制限をしても血圧は下がらない。
  3. 不必要な塩分制限による塩分不足が原因で、熱中症が増えている可能性がある。

汗疱の原因は塩分不足?

2012.7.12 カテゴリー|その他の治療について

  汗疱の症状

  手掌・足底に小水疱が左右対称に出現する。それを放置すると、乾燥してがさがさになる。手だけでなく足に現れる事もあるため、水虫と一緒にされがちだが、菌は存在しないため感染は心配しなくてよい。また、水疱が出現する初期に強い掻痒をともなう。小水疱は融合して大きな水疱になることもある。春・夏に悪化し秋になると軽快することが多い。

 汗疱の病態

 多汗症の人に多いというが、汗が外に出ず皮膚内のpHが低くなり炎症・湿疹を誘発するものと考えられる。汗疹(あせも)の特徴と湿疹の特徴が混ざりあった病態ともいえる。汗腺自体に異常はなく、その汗腺自体の炎症とは異なる。 

 

 つまり、はっきりとした原因はわかっていなかったのですが、「新しい創傷治療」の更新履歴に、「塩分不足が汗疱の原因ではないか?」という仮説が載っていました。

http://www.wound-treatment.jp/title_new_2012-06.htm 

 汗をかく⇒塩分が不足する⇒汗疱になる

 と考えると、夏に多い理由、多汗症の人に多い理由などが全て説明できます。シンプルで矛盾がない素晴らしい仮説です。

 

 先週、両手足のひどい汗疱の患者さんが受診されました。

 3か月前に発症して、うちに来るまでに3か所の皮膚科を受診して、ステロイドの軟膏などを処方されていましたが全く改善しませんでした。

 もしかして、塩分不足が原因ではないかとその点について聞いてみたところ。

 汗疱を発症する1か月前に心筋梗塞になり、主治医から「塩分摂取を1日6g以下」にするように制限されたそうです。

 もともと汗かきで、かつ屋外で働く肉体労働者で、昨夏までは脱水にならないように、塩をなめながら仕事をしていたそうです。

 「塩分不足が原因でしょう。」と説明したら、すごく納得がいったようでした。

 「汗で喪失した分の塩分を補給しないと、脱水症にもなってしまうので、もう少し塩分を摂取したほうがいいでしょう」

 と説明しました。

その説明では納得できなかった患者さんの経過

2012.7.10 カテゴリー|トリガーポイント注射

 6月26日のブログで紹介したつくば市の40代の男性患者さんが、本日3回目の受診をされました。

 https://nishibori-seikei.com/blog/2012/06/post-42.html 

 

 

 左中臀筋、小臀筋、ヒラメ筋、短趾屈筋へのトリガーポイント注射2回とリボトリールの内服で、「全然よくなった」そうです。

 ものすごく痛い「神経根ブロック」を3回も受けてもよくならなかった痛みが、たった2回の「トリガーポイント注射」で良くなりました。

 

 ちなみに「神経根ブロック」の手技料は1500点で、3割負担だと4500円です。

 「トリガーポイント注射」の手技料は80点で、3割負担だと240円です。

 「神経根ブロック」の値段は「トリガーポイント注射」の18.75倍です。

 

トリガーポイント注射が有効だった14歳ハードル選手の肉離れ

2012.7.09 カテゴリー|トリガーポイント注射

先月14歳のハードル選手が来院しました。

4月に練習中に右大腿部を痛めて、近くの整形外科で肉離れと診断され、安静と湿布による治療、物理療法を受けていました。

安静にしていると痛みが改善するけど、練習を再開するとすぐに痛みが再発していました。

そのため、2か月経ってもまともな練習が出来ませんでした。

顧問の先生から、「にしぼり整形外科に行って、注射して、治してもらってこい」

と言われて、通信陸上県大会を5日後に控えた水曜日に当院を初診しました。

 

診察の結果、外側広筋の筋筋膜性疼痛症候群でした。

水、木、金とトリガーポイント注射を行いました。

治療の結果、痛みはかなり改善し、無事、日曜日に行われた県大会に出場し、見事、準優勝しました。

 

中学生や高校生の肉離れのほとんどは、筋断裂ではなく、筋肉の痙攣です。

つまり、外傷性の筋筋膜性疼痛症候群です。

トリガーポイント注射が非常に有効です。

 

ちなみに、ソフトボールなどをしているオジサンの肉離れのほとんどは、筋断裂です。

この場合、トリガーポイント注射だけでは治りません。

安静にして、筋肉が修復されるのを待つ必要があります。

ただ、筋断裂の場合でもトリガーポイント注射をすることで、筋肉の血流がよくなり、ほっとくよりは早く治ります。

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