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院長BLOG

紹介患者を研修医に診せるのはちょっと失礼じゃね

2013.9.18 カテゴリー|その他

80代男性

 

1か月前の夕方、突然左肩から腕にかけて痛みが出現し、数日後、当院を受診しました。

疼痛部に一致して疱疹があり、帯状疱疹と診断し、バルトレックスの内服を開始しました。

しかし、2日後に再度診察した際に、疱疹が悪化していたため、内服薬ではなく入院して点滴で治療をしたほうが良いのではないかと判断し、某総合病院の皮膚科に紹介しました。

 

患者さんはその日のうちに病院に行きました。

担当したのは、とても若い研修医だったようです。

紹介状を読むと、おもむろに自分のノートパソコンを取出し、何やら検索をしてから、薬の本を取出し、ぶつぶつ言いながらいろいろ調べて始めたそうです。

患者さんはものすごく不安になりましたが、黙って様子をみていたそうです。

「じゃあ、お薬を出しますので、飲んでください。」

といわれ出された薬は、リリカでした。

 

いや、いや、いや、そりゃないでしょう。

リリカは神経因性疼痛に使う薬です。要するに痛み止めです。

患者さんの痛みを何とかしてほしくて紹介したわけじゃなく、帯状疱疹の治療をしてほしかったんだけど・・・

痛みに対する治療だったら、俺のほうが絶対にうまいから、そんなんで紹介するわけないじゃん。

 

なんつーか。

紹介された患者を、紹介状の意図も読み取れないような研修医に診せるのは、紹介した医者に対しても、患者さんに対しても、失礼じゃねぇの。

次回からは別の病院に紹介するしかないよ。

また同じことされたらたまらんもんね。

人工膝関節全置換術後の創の痛みがピタリと消えた

2013.9.18 カテゴリー|湿潤療法

80代の女性

 

1か月前に千葉県の某病院で、左膝の人工膝関節置換術を受けてきました。

手術後、歩行は出来るようになりましたが、手術の創がズボンがこすれるだけでかなり痛くて困っていました。

創を見せてもらうと、創の表面や周囲に瘡蓋や垢がこびりついていました。

(画像はありません。撮り忘れました。)

この瘡蓋や垢がこすれていたいのだろうと診断し、その上からハイドロコロイドを貼ってあげました。

そしたらピタリと痛みが消えました。

 

2日後にハイドロコロイドを剥がすと、瘡蓋も垢もきれいにとれて、新しいきれいな皮膚が出てきました。

創の痛みもすっかりなくなっていました。

 

手術後は毎日、イソジンで消毒して、ガーゼで覆っていたようです。

そして、抜糸をした後はほったらかしだったようです。

 

手術をした先生は人工膝関節に関してはかなり有名な方のようです。

でも、創傷治療に関してはあまりお詳しくないようですね。

損保会社の社員て〇〇なの?

2013.9.10 カテゴリー|その他の治療について

「昨日、交通事故にあった。どこも痛くないけど、保険会社から『後から痛くなると困るので、念のため病院で診察を受けてくれ』と言われた。」

と言って、整形外科を受診する患者さんがたくさんいます。

 

以前にもブログに書きましたが、現時点でなにも症状がなければ、診察のしようがありません。

もし骨が折れていたり、関節が外れていたりしていれば、事故直後から痛いはずです。

後から痛くなるのは、筋肉痛です。

しかし、現時点でどこも痛くない人の筋肉痛が出るかどうかを予測する方法はありません。

 

「後から痛くなると困るので、念のため病院で診察を受けてくれ」と患者に説明する損保会社の社員は、後から出る痛みを予測する検査なり診察法なりを知っているのでしょうか?

もし知っていればぜひ教えてもらいたいものです。

 

知っているわけないよね。

そんな方法があるわけねぇもん。

 

どうせ痛みの治療についてろくに勉強もしていないで、責任逃れのために適当なアドバイスをしているだけでしょ。

損保会社の社員てホント〇〇しかいなのかな?

 

関連ブログ

交通事故にあってもどこも痛くなければどこも悪くないから

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/03/post-213.html

宮崎駿監督も糖質制限中

2013.9.07 カテゴリー|糖質制限

突然ですが、僕の初恋の相手はナウシカです。

周りの友達が、おニャン子クラブに夢中だったころ。

僕はナウシカに夢中でした。

今でいうアニオタの先駆者だったのです。

 

そのナウシカの生みの親である宮崎駿監督が引退を表明されました。

「未来少年コナン」や「カリオストロの城」のころからの宮崎駿ファンとしてはとても残念です。

 

その引退会見で宮崎監督は

「夕ご飯はおかずしか食べないで、70㎏以上から62㎏まで痩せた。死ぬときは(アニメーターになったころと同じ)57㎏になりたい」

とお話いていました。

宮崎監督も糖質制限をしていたのですね。

 

ただ、宮崎監督はヘビースモーカーなので、引退後は是非禁煙にも挑戦してもらいたいですね。

原因不明の両足のしびれと右下肢の脱力感

2013.9.05 カテゴリー|トリガーポイント注射

40代男性

 

20年前から腰痛があり、7月にぎっくり腰になりました。

某整形外科でMRIを撮り、椎間板が変性していると言われました。

7月末ごろから両足のしびれと右下肢の脱力感が出現しました。

しびれと灼熱感のため夜も眠れなくなりました。

某大学病院の整形外科と神経内科と脳外科で精密検査を受けましたが、痺れと脱力感の原因はわかりませんでした。

 

ネットで調べて、MPSについて知り、MPS治療の第一人者である加茂整形外科の加茂淳先生にメールで相談したところ、当院を受診するように勧められました。

 

先日、当院を受診しました。

触診したところ、右腸腰筋と両ヒラメ筋にトリガーポイントを見つけました。

9479.jpg

1回の注射で、しびれや灼熱感はほとんど消え、夜も眠れるようになりました。

右下肢の脱力感もだいぶ改善しました。

 

しびれや脱力感は、MPSの症状だったのです。

大学病院の偉い先生たちは、たくさん勉強や研究をしているのにMPSについては全然知らないようです。

 

関連ブログ

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/05/mps.html

 

加茂整形外科

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/

 

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