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トリガーポイント注射入門 片頭痛 めまい

2014.3.24 カテゴリー|トリガーポイント入門

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 偏頭痛や眩暈のトリガーポイントは、胸鎖乳突筋にあります。首の真横に後ろから前に斜めに走っている筋肉です。首の真横の真ん中あたりを押すと見つけることが出来ます。

 これまで3例、頸部周囲のトリガーポイント注射後に迷走神経反射による意識消失発作を経験しています。いずれも高齢のやせた女性です。原因はよくわかりませんが、高齢のやせた女性に打つ場合は、1か所に打つ注射液の量を0.5ml減らして、あまり深く刺さないように注意しています。

トリガーポイント注射入門 首こり

2014.3.24 カテゴリー|トリガーポイント入門

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 首こりの原因は頸椎周囲の筋肉のトリガーポイントです。頸椎の棘突起の外側1~2横指の所を圧迫すると見つけることが出来ます。これも肩こりと同様にどこがこっているかは患者さんかよくわかっていることが多いので、患者さん自身にこっているところを指さしてもらった方が早いです。

他院で治療を受けながら、トリガーポイント注射だけ当院で受けるとか、本当はやめてほしい

2014.3.20 カテゴリー|トリガーポイント注射

 腰痛や頸部痛などの慢性疼痛の患者さんで、他院で投薬などの治療を受けつつ、当院でトリガーポイント注射を打ちにくる患者さんがたまにいます。患者さん本人にはなかなか言えないのですが、こういうことされると治療が難しくなるので、本当はやめてほしいんですよね。

 なぜ治療がやりにくくなるかというと、ひとつには、突っ込んだ詳しい説明が出来ないからです。私の痛みの治療に対する考え方は、他の整形外科医と異なっているので突っ込んだ説明をすると、どうしても現在治療をうけている他院の先生の治療を否定することになり、患者さんと医師の信頼関係を壊してしまいます。それはまずいので、当たり障りのない説明になってしまい、患者さんの痛みの治療にたいする理解と私に対する信頼が得られにくくなり、治療が難しくなります。

 また、痛みに対する治療薬の使い方も、私独自の方法があります。ロキソニンなどの一般的な痛みどめだけでなく、リリカやトラマールなどの慢性疼痛に対する治療薬や、リボトリールなどの抗てんかん薬、リフレックスなどの抗うつ薬を、患者さんの症状や薬の効き具合に合わせて、組み合わせを変えたりして、使い分けています。他院ですでに薬を処方されているとそれが出来ません。その分治療が難しくなります。

 まあそれよりなにより、二股かけられているみたいで面白くないですよね。

 手術をしてもらったとか、ずっと世話になっているとか、大きい病院の偉い先生だからとか、二股をかける理由はいろいろあると思いますが、前医を見限って、すべての治療を私に任せてくれる患者さんの方が、断然うまく治せます。

 痛みの治療も夫婦と同じで、信頼関係を築けるかどうかが一番大切です。二股とか浮気とかはダメです。

 

糖質制限とMPS

2014.3.20 カテゴリー|糖質制限

夏井先生のHPに糖質制限開始後にMPSになった方からの質問が来て、私が回答いたしました。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0320-08:30-2


糖質制限アンケートの記述欄を拝見していたら、
 

「糖質制限2年経過することに下肢のしびれ、痛みが出現。 MPS(筋筋膜性疼痛症候群)と診断された」
 

 との文章を読み、わたしも同じだ!と思いメールさせていただきました。
 わたしも糖質制限を初めて半年後、右前腕から親指にかけて鈍痛が起き、特にパソコンのキーボードを打つのが苦痛・・・整形外科にかかったところ「頸椎ヘルニア」と言われましたが、半年リハビリに通ってもよくならず、自分の感触としてこれは「筋肉の痛み」ではないかと思うようになり、パソコン環境の改善、毎日のストレッチを欠かさず行っていますがなかなかよくなりませんでした。

 アンケートに書かれていたMPSという病名を早速インターネットで調べたところまさに自分の症状にぴったりでした(わたしも病院でリリカなどを処方されましたが効果なし)
 私の場合も糖質制限開始と前後関係はありますが、もともと運動をしていなかったので老化によるものが(40代女性)たまたま糖質制限の始めたあとに痛みが出始めただけかもしれません。ちなみに貧血は糖質制限で劇的によくなっています。
 トリガーポイントの注射については近医では扱っていないので、とりあえずテニスボールを買ってマッサージ?しています。


にしぼり整形外科 院長 西堀靖広です。私はMPSに対するトリガーポイント注射を積極的に行っている医師の一人です。

 MPSの原因は重いものを持ったり、長時間の同じ姿勢、筋肉に負担のかかる姿勢などによる筋肉のへの過負荷が大きな原因です。一般的に筋肉に対する過負荷は本人が自覚できる場合とできない場合がありますので、自覚できるきっかけの有無がこの病気であるかどうかの判断には必ずしも繋がりません。筋肉の損傷に加えて、貧血、カルシウム・カリウム・鉄分、ビタミンC/B-1/B-6/B-12不足なども筋筋膜性疼痛症候群発症(MPS)の一つの要素になっていると考えらています。(
MPS研究会HPより引用)
 糖質制限をはじめると、ミネラルやビタミンB群の含有量が多い豚肉の摂取量が増えるので、むしろMPSになりにくくなる可能性が高いと思います。

 今回の患者さんは、糖質制限とは無関係に疲労やストレスなどがきっかけで発症したのだろうと思います。

 残念ながらMPSに対するトリガーポイント注射は整形外科やペインクリニックなど、痛みの治療の専門家にはあまり受け入れられていません。(その点は、湿潤療法が形成外科医に、糖質制限が糖尿病専門医に受け入れられていないのと同じ理由だと思います。)しかし、トリガーポイント注射は圧痛点に局所麻酔を打つだけなので、医師なら誰でもできます。もし、周りに話をよく聞いて理解してくれそうな医師がいたら、内科でも外科でも構わないので、トリガーポイント注射を頼んでみたらいかがでしょう?私にメールで相談した方の中にもこの方法でよくなった患者さんがいます。
詳しい経過はこちらをご参照ください


 昨日MPSの報告をさせていただいたものです。私自身糖質制限とは関係ないとは思いつつ、ちょっと不安になっていたので「疲労やストレスなどがきっかけで発症したしたのだろうと思います。」との西堀先生のお言葉は、心強かったです。

 またHPも拝見させていただきました。
 わたしも最初に行った整形外科は麻酔科の先生が開業したところだったので、痛みの治療はプロだと思って言ったのに、頸椎にヘルニアの所見があったというだけで頸椎ヘルニアと断定。あとはお決まりの痛みどめ、湿布、首の牽引・・・
 それでもよくならないので、あとは別の整形外科、カイロプラクティック、マッサージ、接骨院とドクターショッピング中でした(苦笑)
 でも
西堀先生のHPを見てそういう方法もあるのかと目からうろこでした。ありがとうございました。

トリガーポイント注射入門 肩こり

2014.3.19 カテゴリー|トリガーポイント入門

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 肩こりのトリガーポイントは、僧帽筋と肩甲挙筋にあります。僧帽筋のトリガーポイントは、患者さんを座らせたときに方が最も盛り上がっている部分にあります。肩甲挙筋とのトリガーポイントは、僧帽筋のトリガーポイントの少し前の筋肉がへこんでいる部分にあります。

 ですが、肩こりの患者さんはたいてい、自分の肩のこっている部分を把握しているので、「どこがこっていますか?」と聞いて指差してもらった方が早いです。

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