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院長BLOG

本当のことを話したら怒られるかも

2015.4.13 カテゴリー|湿潤療法

 今朝の夏井先生のウェブサイトに載っていた記事「○○大学附属病院皮膚科のあほ医者とのバトル」から

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0413-06:00-17

 要するに、大学病院で皮膚潰瘍に対して古い間違った治療を受けていた患者さんが、内科医院でこっそり湿潤療法を受けて、すごくうまく治ったという話です。


 大学病院の皮膚科の先生はきっと、自分たちの治療でうまく治ったと思っているはずです。その結果、今後はより自信を持って、この古い間違った治療を続けていくことになるでしょう。恐ろしいことです。

 

 この患者さんが、実は湿潤療法で治ったことを大学病院の医師に告げていれば、大学病院に湿潤療法が広まるきっかけになったかもしれません。しかし、本当のことを告げれば、医師のプライドを傷つけ、怒りを買い、大学病院に通いづらくなる可能性があります。がんの治療で大学病院に通わなければいけない以上、そんなリスクを負えるはずがありません。

 

 患者さんから「本当のことを話したら怒られるかも」と思われていたら、とても残念なことです。大事なことを内緒にされていたら、うまく治せるものもうまく治せません。患者さんから「この先生なら何でも話せる」と思われるようにするには、やはり信頼関係を築けるかどうかが大切なんだろうなと思います。

あの中田選手も糖質制限でダイエット

2015.4.08 カテゴリー|糖質制限

今回はこの記事の紹介

あの中田が、小食化で14㎏原料でキレキレ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150408-00000025-tospoweb-base

 入団当時「動けるデブは最強!」と高卒ながら103キロの不摂生な体を正当化していたが、8年たった今はオフの猛トレーニングと炭水化物を必要最小限に抑える食事制限で、昨年の107キロから14キロもの減量に成功。パワーを維持したままキレを手に入れ、本塁打、打点(10)争いで2冠に立っている。

 ただ、減量ならではの悩みもある。「胃が小さくなったからメシが食われへん。(ナイター後は)ほぼ食べない。球場でおにぎりを1、2個食べて終わり。それ以上食べられない」と、小食になったことを明かす中田は「今は93、94キロを行ったり来たりで体重を上げるのがこんなに難しかったかなという感じ」と苦笑いした。


 中田選手、入団当時はビックマウスが鼻について大嫌いでしたが、最近は実力も伴ってきましたね。その陰に糖質制限があったようです。

 糖質制限をすると、機能性低血糖にならなくなるので、お腹がすかなくなり小食になります。

年収が低いほど喫煙率が高い

2015.4.08 カテゴリー|その他

 2010年に厚生省が調査した。年収別の喫煙率の調査結果です。

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年収が低くなるほど喫煙率が高くなることがわかります。

タバコが1箱440円として、1日1箱吸うと、年間で約16万円です。

タバコは、何の利益も生まず、健康を害するだけの無駄な消費です。

タバコをやめて浮いたお金を、自分自身のスキルアップや、子供の教育などに投資すれば、年収を上げることができると思うんだけどね。

何でも手術しちゃダメよダメダメ(鎖骨遠位端骨折)

2015.4.03 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

 鎖骨遠位端骨折は鎖骨の末端部が折れた骨折です。47年前、Neer博士は論文で鎖骨遠位端骨折を、ほとんど転位がない安定型(Neer分類1型)と折れた鎖骨が上に跳ね上がる形で転位している不安定型(Neer分類2型)に分類しました。そして、安定型は保存療法で治療可能であるが、不安定型は手術をした方がよいとしました。

 

 それ以後、不安定型の骨折に対しては手術が行われてきましたが、15年前に私が当時勤務していた保原中央病院の佐藤伸一先生が不安定型に対する保存療法を発明し、私が学会で発表しました。

 

 1年半前、そのことについてこのブログに書きました。

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/11/post-340.html

 

 それ以後、鎖骨遠位端骨折と診断され手術を勧められ、ネットで調べて当院を受診した患者さんが8人いました。患者さんの住所は、東京都5名、神奈川県2名、長野県1名でした。

 8名の患者さんのうち4名は、Neer博士が手術が必要とした不安定型ですが、残りの4名はそもそも手術する必要がない安定型でした。

 

 なぜ、前医は手術する必要がない安定型の骨折に対して、手術を勧めたのでしょう?

 多くの整形外科医は、手術の技術を磨くことには一生懸命ですが、保存療法は誰でもできる簡単な治療と馬鹿にして、きちんと勉強しません。だから保存療法に自信がなく、どちらか迷った場合は手術を勧めるようになるのです。

 

 私は、他の医師が手術じゃないと治せないと言っている骨折や捻挫を、手術をしないで治すことに生き甲斐を感じているので、保存療法は得意です。

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