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院長BLOG

小さい子の骨折は見つけにくい

2015.8.03 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

2歳の女の子 

 ローラー滑り台をした後から左脚を痛がりだして歩けなくなったので、お母さんはすぐに近くの救急病院につれていきました。そこで骨折はないと言われましたが、翌日になっても歩かないので、当院につれてきました。まだうまくおしゃべりができないので、どこを痛がっているのかよくわからなかったのですが、触診をすると膝の下を押したときに一番痛がるようでした。そこで左膝のレントゲンを撮りました。

10181a.jpg

 はっきりした骨折はありませんでしたが、矢印の部分にある白い線がちょっと怪しいです。不顕性骨折(レントゲンに写らない骨折)と診断しました。不安定性はなかったのでギプスは巻かず、無理に歩かせないようにして様子をみることにしました。

 2週間後のレントゲンです。怪しかったところに仮骨ができています。

10181.jpgのサムネイル画像

 やっぱり折れてました。

 仮骨はできたし、女の子も元気に歩けるようになっていたので治療は終了にしました。

 

 子供の骨は柔らかいから、大人より折れやすいよ。柔らかいからぼっきり折れないで、ぐにゃっと折れる(若木骨折)からレントゲンに写りにくいよ。だからどこが折れているっぽいか慎重に診察して、丁寧にレントゲンをみないといけないよ。

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