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とある病院が掲げていた「正しい医療のための10箇条」

2015.11.18 カテゴリー|医療に関する迷信

今日はこちらの記事の紹介

とある病院が掲げていた「正しい医療のための10箇条」に賛否両論

http://fundo.jp/47319

とある病院が掲げていた「正しい医療のための10箇条」がネットで話題になっています。

(正しい医療のための10か条)
1.常識を疑ってかかること。
2.テレビや新聞の言う事は信じないこと。
3.情報やネットや書籍で幅広く収集すること。
4.自分の感覚を大切にして直感を信じること。
5.症状は治るための免疫反応と心得ること。
6.病気は体からのメッセージと心得ること。
7.日本にも世界にも伝統医学があり、高い効果があることを知ること。
8.西洋医学は緊急疾患用の医療と知ること。
9.伝統医学は日々の体調不良や風邪を良くする医療と知ること。
10.不調な時は、何かをするよりも何かをやめる方がうまくいくと知ること。

 ネット上では賛否両論のようですが、私はこの10箇条におおむね賛成です。特に「10.不調なときは、何かをするよりも何かをやめる方がうまくいくと知ること」に大賛成です。肥満や糖尿病を治すなら糖質摂取をやめればいい。ウォーキングのしすぎで膝が痛いならウォーキングをやめればいい。タバコが原因で掌蹠膿疱症になったらタバコをやめればいい。私が普段から主張していることとほぼ同じです。

 同意しかねるのは「8.西洋医学は緊急疾患用の医療と知ること」です。ちょっとこれは言い過ぎです。慢性疾患に対しても西洋医学は有効だからです。むしろ伝統医学は急性疾患に対してあまり有効ではありません。こう言い換えればいいともいます。「緊急疾患は伝統医学では治せないので西洋医学にたよること」

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