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金儲けのために患者にまちがった治療を勧める医者なんかいないよ(たぶん)

2018.10.15 カテゴリー|糖質制限

 先日、夏井先生のウェブサイトに以下のようなメールが紹介されました。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1012-2

  職場での休憩時間に、パート職員に、「糖質は毒だ」と、日ごろ言い聞かせているのですが、誰も賛同せず糖質中毒から抜け出す気は一切なしです。

 先日、私が、「糖尿病患者は、糖質制限さえすれば大抵は完治する」と言ったところ、パートから「普通の病院では糖尿病患者にカロリー計算しながら糖質を食べさせている。だからそんなのウソだ。本当に糖質制限が有効なら、なぜそれをすべての糖尿病患者にやらせないのだ」と言われました。
 私は回答しました。「そういう糖尿病治療をしている医者が大多数だが、それらの医者達には三つくらいのタイプがある
①その医者がバカか無知で、糖質制限療法を全く知らない。
②その医者が医大で習った治療法以外は一切受け付けず、糖質制限の有効性について聞いてはいるが、大学や学会が認めていないので一切信じない。
③糖質制限療法の有効性を充分知ってはいるが、糖尿病患者を糖質制限で治してしまったら、患者が減って自分がさっぱり儲からなくなる。糖尿病患者をどんどん悪化させて、インシュリン注射、失明するまでの眼の治療、腎臓透析、足先の切断手術と、患者が死ぬまで同業者とともに儲けられる仕事がどんどん増えるのに、簡単に治してたまるかと思っているからだ。
 このうち、たぶん③タイプが一番多いはずだ。」と答えました(大体は夏井先生の受け売りをしたつもりです)。
(中略)
 
 ところで、糖質制限を無視して糖尿病治療をしている医者を、私は上記の3タイプに分類してパートさん達に話しましたが、これでよろしかったでしょうか。もっと他にもタイプがあるのでしょうか。
 ①②③、他④⑤・・・タイプがあれば、それらの比率はいかがなものでしょうか。
 お教え頂ければ、今後、自身の行っている糖質制限の布教活動に役立たせたいと思います(私の予想では、①+②が5%、③が94%くらいです)。
(後略)

 皆さんはこれを読んでどう思ったでしょう。

 私はちょっと腹が立ったので、夏井先生にメールを送りました。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1013-3

 今朝の更新履歴でご紹介されていたメールの③金儲けのために糖質制限をしていない医師が94%はさすがに失礼じゃないのとおもったのでメールいたしました。
 
 私の印象では①の馬鹿が4%、②の学会や教科書を信じてるが95% ③の金儲けが1%だと思います。
 医者になるには学科試験や国家試験で良い点数をとる必要があり、教科書を信じて丸暗記する能力が必要です。
 逆に言えば、先輩や教科書や学会誌に書いてあることがすべて真実だと信じられる能力が高い人が医者になっていると言えます。
 だから、夏井先生や私のような変わり者は医者の中では少数派なのです。
 
 今回メールをした方はおそらく医療関係者ではなく一般の方だと推測いたします。
 そういった一般の方に、医者のほとんどが金儲けのために糖質制限のような有効な治療をわざと取り入れていないと思われているのは非常に残念です。
 
 私はほとんどの医者が目の前の患者さんを治すために自分が一番良いと思っている治療を施していると信じています。
 その治療が間違っていたり、時代遅れだったりすることがありますが、金儲けのためではないはずです。
 
 話は少し変わりますが、先日、一緒にゴルフをした若い女性は、昼ご飯の時に牛ステーキのご飯なしを食べていました。
 「糖質制限しているの?」ときいたら「体型維持のためにやっています。」と元気に答えていました。
 糖質制限はどんどん広がっています。やらない人、出来ない人に議論してまで勧める必要はないと思います。

 金儲けのために、あえて患者の不利益になる治療を選択しているとしたら、それは犯罪であり、悪魔の所行です。とりあえず私の知っている範囲ではそんな医者はいません。

イヤならイヤってちゃんと断れないとダメだよ

2018.10.10 カテゴリー|その他

 当院にはスポーツ障害の子供もたくさんきます。

 スポーツ障害にもトリガーポイント注射がよく効きます。

 なので小学校高学年以上の子供には一応、

 「注射した方が早く良くなるけどどうする?」と聞いています。

 試合が近いとか、練習を休みたくないなどの理由で注射を受けていく子供もたまにいます。

 たいていの子供は、「注射は絶対ヤダ」とか「いいです。いいです。」とすぐに断ってきますが、中にはモジモジしてうまく断れない子供もいます。

 そんなときはこう声をかけます。

 「イヤならイヤってちゃんと断れないとダメだよ。そんなんだと、そのうち悪い先輩から覚醒剤とか売りつけられちゃうぞ。」

 

 先頃、女優の三田佳子さんの馬鹿息子が覚醒剤でまた逮捕されました。

 4回目だそうです。

 テレビでは三田さんがたくさんおこづかいをあげて甘やかしていたことが原因のように報道されていますが、それはちょっと違います。

 覚醒剤は1度やったら2度とやめられない危険な薬物なのです。

 1度やったら、意志が強かろうが弱かろうがやめられないのです。

 だから最初に誘われたときに絶対に断らなければいけないのです。

 病院の注射くらいでモジモジしていてはダメです。

 「イヤなものはイヤ」「ダメなものはダメ」ときちんと意思表示できるようにならなきゃダメだよ。

人生を変えた母の言葉

2018.10.02 カテゴリー|その他

 人生には大きな転機があるもので、そのときには気がつかなくても、後からあのときがそうだったんじゃないかと思ったりします。

 私の場合は中学3年生の三者面談の後の母から言われた言葉でした。

 ちょっと自慢話っぽくなりますが、おつきあいください。

 

 私は、小さいときから勉強は出来る方でしたが、学年で1番とかクラスで1番とかではありませんでした。

 運動神経も極めて鈍く、たれ目で下ぶくれでイケメンからほど遠く、いろいろコンプレックスを抱えていて、自分に自信が持てませんでした。

 

 コツコツ勉強することも苦手だったため、中学3年生になり、みんなが真面目に受験勉強を始めると、みるみる成績が落ちていきました。

 そんなときの三者面談で、担任の先生から

 「今の成績では土浦一高は無理だから、志望校を石岡一高に変えたほうがいいだろう。」と言われました。

 そのときは黙って話を聞いていた母が、帰り道で急に悔しがりだして、

 「あんなこと言われて、お母ちゃんはものすごく悔しくて涙が出そうだった。やすひろは悔しくないのか。ちゃんと勉強して先生を見返してやれ」と言いました。

 母がこんなに悔しがっているので、とことん勉強して先生を見返すことにしました。

 1ヶ月後の新教研テストにむけて、平日は8時間、休日は16時間くらい集中して勉強しました。

 そして迎えたテストで、500点満点で490点くらいとって、ぶっちぎりで学年1位、茨城県で13位になりました。

 

 あまりの成績アップに、みんなビックリ、先生もビックリ、友達もビックリ、そして何より自分がビックリしました。

 そして、自分がテスト勉強がものすごく得意なこと、1ヶ月くらいならものすごく集中できることを知り、自分に自信が持てるようになりました。

 自分に自信が持てたので、医師を目指すことを決めて作文に書きみんなの前で読み上げました。

 そして、医学部の大学受験も、医師国家試験も1ヶ月くらいの集中勉強で突破しました。

 

 あのとき、自分以上に悔しがってくれて私のやる気スイッチを押してくれた母に心から感謝しています。

坐骨神経痛なんてないよ

2018.10.01 カテゴリー|トリガーポイント注射

 坐骨神経痛を病名だと思っている人がいますが、病名ではありません。 

 坐骨神経痛とは坐骨神経が走っているあたり、おしりから太ももやふくらはぎにかけての痛みのことです。

 つまり、坐骨神経痛は頭痛や腹痛などと同じ症状であり病名ではありません。

 

 坐骨神経痛の原因は、おしりや太ももやふくらはぎに出来たトリガーポイントです。

 神経痛ではなくて筋肉痛なのです。

 紛らわしいので、私は坐骨神経痛という言葉を使いません。

 

 患者さんが坐骨神経痛と言ったときはこう言います。

 「坐骨神経痛なんて病気はないよ。坐骨神経が走っているあたりの筋肉の痛みだよ。痛くなっている筋肉に注射をすれば治るよ。」

 

 

 

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