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ティファールの電気ケトルは危険!

2019.2.22 カテゴリー|湿潤療法

 50代の男性

 ティファールの電気ケトルの電気コードが足に引っかかって、電気ケトルがひっくり返って熱湯が左上肢にかかってやけどをした患者さんです。

 受傷当日は某病院の救急外来を受診して軟膏による処置を受け、翌日当院を受診しました。

 左上腕の半分と左肘から手首の大部分に水疱が出来ていました。

 水疱膜を可及的に除去して穴あきポリ袋とペットシートによる治療を開始しました。

初診時(水疱膜除去後)

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治療3日後

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治療10日後

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治療17日後

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無事に上皮化しました。

しばらくは乾燥を防ぐためにワセリンを塗ってもらうように指導して治療を終了しました。

 

ティファールの電気ケトルは非常に危険です。

日本製の電気ポットと違って、電気コードが本体から外れない構造になっているので、電気コードを引っ張ると本体がひっくり返って熱湯が飛び出してきます。

そもそもケトル(kettle)を日本語に訳すとヤカンです。

ヤカンが危険なものであることは小学生でも知ってます。

かっこつけて電気ケトルなんて呼ばずに、電気ヤカンと呼ぶようにすればみんなもう少し危険性に気づいてくれるかもです。

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