HOME > 院長BLOG > PCR検査陽性=感染者じゃないからね

院長BLOG

PCR検査陽性=感染者じゃないからね

2020.7.27 カテゴリー|新型コロナ

 テレビのニュースが連日、東京の感染者が200人を超えましたと報道しておりますが、これ感染者じゃなくてPCR検査陽性者の数だからね。

 恐怖をあおって視聴率を上げるためにわざと間違えて報道しているのか、バカだから区別がつかないのか知らないですが、明らかに間違えて報道しています。

 国際医療福祉大学の高橋泰教授はPCR検査には以下のような問題点があると指摘しています。

 PCR検査でどこから見ても元気な人を捕捉することには大きな問題があると考えている。PCR検査はコロナウイルスの遺伝子を探すものなので、体内に入って自然免疫で叩かれてしまい他の人にうつす危険性のないウイルスの死骸でも、陽性になってしまう。発症可能性がゼロに近い抗体陽性者でも、再度新型コロナウイルスが体内に入った時点で検査を行えば陽性になる。

 PCR検査陽性でも無症状の人は、喉の粘膜に新型コロナウイルスくっついて汚染されているだけで感染は起こしていないのです。汚染と感染の違いについてほとんどの人が理解していないので、破傷風を例に挙げて説明したいと思います。
 
 破傷風はとても怖い病気です。一度感染すると致死率は50%です。乳幼児の場合は致死率80~90%です。なので、赤ちゃんの時に3種混合ワクチンとして3回も予防接種をするのです。破傷風は、破傷風菌が切り傷や刺し傷から体の中に入り、体内で増殖することにより発症します。この状態が感染です。
 この恐ろしい破傷風菌は、日本中の土の中にいくらでもいます。なので、泥遊びした子供の手のひらや草むしりしたおばあちゃんの指先などには、たいてい破傷風菌がくっついています。でもこの破傷風菌は皮膚にくっついているだけでは増殖できないので人体に悪さを出来ません。この状態が汚染です。また破傷風菌がキズから体内に入ってしまっても、ワクチンの効果で増えた抗体による攻撃で破傷風菌が殺されてしまえば、破傷風は発症しません。この状態も感染ではなく汚染です。
 
 つまり、病原性のある細菌やウイルスが体の中に入ってきただけの状態は感染ではなく汚染です。病原菌やウイルスが体内に入って、免疫細胞や抗体からの攻撃に打ち勝って、病原性を発揮するまで増殖できて初めて感染が成立するのです。
 
 PCR検査陽性でも無症状の人は、新型コロナウイルスに汚染されましたが、免疫力でウイルスの増殖を抑えことに成功した人です。なので感染者ではありません。ウイルスが増殖していないのだから人にうつすこともほとんどありません。
 
 無症状の人までひとくくりにして感染者として報道するのは、不安をあおるだけで新型コロナウイルスの感染予防のなんの役にも立ちません。テレビのニュースやワイドショウーを見ないことが一番の新型コロナウイルス対策になんじゃないかと私なんかはそう思います。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ