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筋肉を診ない触らない整形外科医多すぎ問題

2021.7.13 カテゴリー|トリガーポイント注射

農作業など力仕事をしてから殿部から下肢の痛みが出現
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他の整形外科受診
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椎間板ヘルニアと診断
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リリカ処方
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効果なし
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当院受診
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殿部とふくらはぎにトリガーポイント注射
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改善
 
当院にはこのパターンの患者さんがたくさん来ます。
力仕事をしてから痛くなるは、普通に考えれば筋肉ですよね。
ところが、ほとんどの医者は筋肉を診ないし触らない。
なぜ筋肉を診ないし触らないかというと、筋肉痛については医学部で全然習わないからです。
筋肉痛については整形外科の教科書にほとんど何も書かれていないからです。
殿部から下肢の痛み=椎間板ヘルニアと思い込んでいるので、筋肉痛の可能性について全く考慮しないからです。
 
私も14年くらい前に加茂淳先生の著書「腰痛はトリガーポイントブロックで治る」を読むまでは同じでした。
椎間板ヘルニアという診断では説明できない痛みがたくさんあるのに、教科書に書いてあることをあまり疑いませんでした。
椎間板ヘルニアという診断が間違っていても、たいていの患者さんはプラセボ効果と自然経過で良くなるのそれほど問題にならないのです。
加茂先生の著書を読んだ時にまさに目からうろこが落ちて、それからトリガーポイントについて書いてある本をたくさん読んで独学でトリガーポイントの見つけ方や治し方を身につけました。
独学で身につけたものなので、私と同じ方法でトリガーポイント注射をしている先生を紹介してくれと言われても加茂先生以外誰も思いつかないのです。
 
 
ちなみに風邪の治療についても医学部で習わないです。
だから大学の教授や大病院の内科医は風邪について知識も経験も乏しいです。
結果、コロナを過大評価する。
そして、国の政策を間違った方へ導いてしまったのです。

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