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かわいい赤ちゃんのホッペのやけどの治療

2017.4.14 カテゴリー|湿潤療法

1歳3ヶ月のかわいい女の子

お兄ちゃんと遊んでいてストーブに顔をつけてしまいやけどしました。

翌日に当院を受診

初診時

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ハイドロコロイドで治療を始めました。

7日後

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10日後

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きれいに治りました。

念のため、半年くらい遮光テープで日焼けを避けるように説明しました。

まあでも、まだ赤ちゃんだから日焼けするほどは外で遊ばないと思うけどね。

どの医師に診てもらうかでかかる医療費が大きく異なる←そりゃそうだ

2017.3.15 カテゴリー|その他

どの医師に診てもらうかで、かかる医療費が大きく異なることが最新の研究で明らかに

https://healthpolicyhealthecon.com/2017/03/13/between-physician-variation-in-healthcare-spending/

 同じ疾患の治療でも、かかる医療費は医師の間で大きく異なり、医師間の違いは、病院間の違いよりも大きい(医療費を安く抑えようと思ったら、正しい医師を選ぶことの方が、正しい病院を選ぶことよりも重要である)。
 同じ病院で勤務している医療費の高い医師と、医療費の低い医師を比較すると、患者の死亡率・再入院率ともに差が無かった。

 

 同じ病気でもかかる医師によって、医療費が全然違うんだって。

 そりゃそうだよね。

 例えば、同じやけどでも、湿潤療法なら外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったら入院して植皮手術を受けなきゃいけなくなる。医療費は10倍以上違うでしょう、おまけに醜い植皮跡が残る。

 腰痛や下肢痛も、トリガーポイント注射なら外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったらMRIやCTで検査して、痛みと関係ない異常を見つけられて、入院して意味のない手術を受けさせられてる。医療費は下手すると100倍くらい違うでしょう。おまけに手術をしても痛みが取れず再手術を受けたりしたら悲惨です。

 掌蹠膿疱症だって、ビオチン療法なら3ヶ月に1回の外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったら金属アレルギーと言われて歯の詰め物を全部交換したり、扁桃腺を取る手術を受けさせられたりで、やっぱり医療費が100倍以上かかって、結局治らなくて、「現在の医療では治せません」なんて言われちゃって、踏んだり蹴ったり。

 糖尿病だって、糖質制限をしているお医者さんなら、食事療法だけで治せるけど、従来のカロリー制限を中心にした食事療法をしている医者にかかったら、食事療法をしても治らないで、内服薬を飲んでも治らなくて、インスリンを打っても治らなくて、網膜がやられて目は見えなくなるし、腎臓がやられて人工透析になるし、足の血管が詰まって壊疽になって足を切断したりで、医療費は1000倍以上かかります。

 

 じゃあ、いいお医者さんにかかるにはどうしたらいいでしょう。

 一番やっちゃいけないのは、いきなり大病院に行くことです。大病院は若い医師の教育施設でもあります。紹介状もなく飛び込みで来た患者さんは、若い医師のいい練習台です。若い医師がみんなダメなわけではありませんが、いい医師に当たる確率はかなり低くなります。

 あとはネットでよく調べること。

 信頼できる人に紹介してもらうこと。

 などですかね。

 でも、ぶっちゃけいいお医者さんに当たるかどうかは運次第なので、日頃から善行を積んで幸運をためるのが一番かもしれませんね。

夏井先生から太鼓判をもらいました。

2016.11.02 カテゴリー|湿潤療法

今朝の夏井先生のウェブサイトで昨日私が送信したメールが紹介されました。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1102-3

  • 茨城県の「にしぼり整形外科」の西堀先生からの報告メール。
     9月にご紹介いただいた。腱剥離術後の皮膚壊死の症例ですが、無事上皮化いたしましたので、ご報告いたします。まだ、可動域制限は残っていますので、可動域訓練は今後も続けていきます。

     経過をブログに載せましたのでご参照ください。
     「この先生なら難しい症例でも大丈夫!」という医師の一人が西堀先生です。

 夏井先生から「この先生なら難しい症例でも大丈夫!」と太鼓判を押してもらいました。
 毎朝、夏井先生のウェブサイトで勉強している甲斐がありました。
 これからもがんばるぞー!
 

指の手術後の皮膚壊死の治療

2016.11.01 カテゴリー|湿潤療法

 30代の男性 

 

 東北地方の山奥で渓流釣りをしていて転倒し、右中指のPIP関節を開放性脱臼しました。開放性脱臼とは、関節が外れて、関節の骨が皮膚を突き破って外に飛び出している状態です。近くの病院に救急搬送され、靱帯再建術(?)と創外固定術を受けました。40日後に創外固定を外して退院しましたが、PIP関節が90度の状態で動かなくなっていました。

 

 リハビリ目的で、現住所の近くの総合病院の整形外科に紹介されましたが、「リハビリでは動くようにはならない」と説明を受け、腱剥離術を受けました。その後、手術部の皮膚が壊死してきたため、再手術(植皮術?)が必要だと説明されたため、ネットで調べて練馬光が丘病院の夏井先生の外来を受診しました。「湿潤療法で治るでしょう。」と説明され、プラスモイストを患部に当ててもらい、自宅に近い当院に紹介されました。

 

 初診時の画像です。

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 創の中央部に白色壊死を認め、その周囲の皮膚はただれてびらんになっていました。創周囲のただれは、消毒薬による接触性皮膚炎と診断し、マイザー軟膏を塗布してプラスモイストで指全体を覆いました。

 

 4日後の画像です。

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 周囲のびらんは改善しました。抜糸をして白色壊死を溶かすために被覆材をハイドロコロイドにへんこうしました。

 

 初診時より2週間後の画像です。

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 白色壊死は溶けて無くなり、屈筋腱が見える状態になりましたが、このままハイドロコロイドによる湿潤療法を続けました。また、同時にハンドインキュベータによる可動域訓練も開始しました。

 

 初診時より4週間後の画像です。

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 初診時より7週間後の画像です。

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 初診時より10週間後の画像です。

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 屈筋腱も隠れて、上皮化したので湿潤療法を終りにしました。

 

 現在もハンドインキュベーターでリハビリ中です。30度くらいは動くようになりましたが、元通りに戻るのは難しいと思われます。PIP関節の周囲は腱や靱帯が複雑かつ繊細に絡み合った構造をしているので、一度壊してしまうと元通りに戻すのはなかなか難しい場所なのです。

 

 ハンドインキュベーターとは手のリハビリ用の機械です。空気圧をかけて、手の浮腫をとりながら自動運動をしてもらうので、外傷後の可動域制限の改善や、CRPSによる痛みや浮腫に非常に有効です。

 

ハンドインキュベーター

https://www.sigmax-med.jp/medical/products/568

 

母指切断に対する湿潤療法(閲覧注意)

2016.10.11 カテゴリー|湿潤療法

 60代男性

 自宅でカンナ盤を使用中に右母指を切断してしまいました。

 某総合病院形成外科でソフラチュールとゲンタシン軟膏とガーゼによる治療を受けていましたが、以前、石岡第一病院で夏井先生の治療を受けたことがあり、湿潤療法について知っていたので、受傷から1週間後に当院を受診しました。

 初診時の状態です。

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 プラスモイストによる湿潤療法を開始しました。

 週1回程度通院してもらいました。

 半月後の状態です。

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 丸みを帯びた指先が再生されてきました。

 引き続き湿潤療法を続けました。

 途中、過剰肉芽が出来たので一時的にマイザー軟膏を使用しました。

 1ヶ月後の状態です。

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 皮膚が出来たので湿潤療法は終りになりました。

 ある程度の長さが残ったのでつまむ動作も出来ます。

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