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テリボンと加圧トレーニングが有効だった骨癒合不全症の一例

2016.6.16 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

 50代の女性

 転倒して左手をついて受傷しました。

 すぐに当院を受診。レントゲン上、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)を認めました。

 転位を認めたので、局所麻酔後にテレビレントゲンで確認しながら骨折を整復しました。

 その後シーネ(添え木)固定しました。

 3週間後、レントゲンで骨癒合がえられたと判断しシーネを外しました。

 ところが、その2週間後のレントゲンで、骨癒合が十分でないことが判明しました。

 下図のレントゲンの矢印の部分の骨に黒い線が入っているのがわかると思います。

14295a.jpg

 手首の軽度の痛みと、指や手首の動かし難さ(可動域制限)も残っていました。

 骨癒合を促すためにテリボン注射を開始しました。

 同時に、可動域制限の改善と骨折部の血流を改善させる目的で加圧トレーニングも開始しました。

 下図は2ヶ月後のレントゲンです。

14295b.jpg

 骨癒合がえられました。

 痛みや可動域制限も改善しました。

 

 骨癒合不全にはテリボンと加圧トレーニングが有効と思われます。

 テリボンは骨粗鬆症がない若い人には使えないけどね。

トリガーポイント注射とビオチン療法と加圧トレーニングが有効だった左肩痛の一症例

2016.5.26 カテゴリー|トリガーポイント注射

 40代の女性

 昨年末に急に首から左肩にかけて激痛が出現しました。数カ所の整形外科を受診し、レントゲン上は異常なく、血液検査でも炎症反応が陽性である以外は異常がなく原因不明といわれました。

 ロキソニン、リリカ、ミオナール、デパス、葛根湯などが処方さていましたが、痛みはますます悪化して、痛みのため左肩は全然動かすことが出来ず、夜も眠れない状態になりました。

 1月末に当院を受診しました。

 左胸鎖関節に腫脹と圧痛を認め、また首から肩、背中にかけて数カ所のトリガーポイントを認めました。

14004.jpg

 掌蹠膿疱症性骨関節炎とそれに伴う筋筋膜性疼痛症候群と診断し、1度だけケナコルトで胸鎖関節ブロックを行い、以後はビオチン療法とトリガーポイント注射を続けました。

 痛みは徐々に軽快して、仕事中以外は痛まないようになりましたが、左肩関節の自動屈曲が70度と可動域制限を認めたため、4月はじめから加圧トレーニングも始めました。

 それ以後、動きもどんどん良くなり、5月中旬に、痛み止めの内服薬もトリガーポイント注射も不要になり、万歳も出来るようになりました。

 今後は、ビオチン療法のみ継続して経過を見ていく予定です。

KAATHU NANO導入!

2016.3.30 カテゴリー|加圧トレーニング

 昨年12月より当院でも、加圧トレーニングの最新機器「KAATHU NANO」を導入しています。

 加圧マスターナノ

 「KAATHU NANO」は従来の「加圧マスター」より、かなりコンパクトになり持ち運びが簡単になりました。

 これまではエアロバイクやベンチプレスなど、加圧マスターから離れた場所で行うトレーニングの際は、いったん加圧マスターから加圧ベルトを外して行っていましたが、持ち運びが簡単になったことにより、「KAATHU NANO」に加圧ベルトをつないだまま、これらのトレーニングが出来るようになりました。

 その結果、より効率的に筋力を鍛えることが出来るようになりました。

 また「KAATHU NANO」は、加圧をして20秒経つと自動的に除圧して、5秒後に再び自動的に加圧する機能がついています。

 この自動的に除圧する機能により、深部静脈血栓症のリスクがほぼ無くなりましたので、高齢者でもより安全に加圧トレーニングを受けることが出来ます。

 

 寝たきりの予防、ダイエット、筋力アップ、健康増進のために是非「KAATHU NANO」をご活用ください。

 

 「KAATHU NANO」詳しくはこちらのサイトをご参照ください。

 「KAATSU NANO

 

ついに90の壁を突破しました

2016.1.12 カテゴリー|その他

 昨日、高校の同級生とスターツ笠間オープンコンペに参加してきました。そこで、アウト48 イン41 トータル89のスコアを出し、ゴルフを始めて二年半でついに90の壁を突破しました。ばんざーい! 

 

 ゴルフを始めてすぐに、2回ほどレッスンを受け、グリップやスイングの基本中の基本を教えてもらいましたが、コーチが言っていることがいまいち理解できなかったので、その後はずっと独学で練習してきました。何を参考にして独学をしたかというと、漫画です。私は小さいころから漫画ばかり読んでいたので、文章や写真や動画だといまいちイメージがわかないのですが、漫画だとすっと頭に入ってきます。 

 特に参考にしたのが、「桑田泉のクォーター理論」、「ゴルフはメンタル」、「ゴルフは考え方が9割」などです。漫画で学んだことを、練習場やラウンドで実践することで少しずつスコアがアップしてきました。

 

 もちろん漫画だけでは限界があるので、行き詰まったときは上手な人からアドバイスしてもらいました。

 スターツ笠間の研修生の深谷君、ライオンズクラブの先輩の成田さん、シングルプレーヤーなのに下手くそな私とラウンドしてくれる村田さん、たまたま練習場で一緒になっただけなのにアドバイスしてくれる当院の患者さんたち、その他多くの先輩ゴルファーの皆さん・・・ありがとうございます。

 心のこもった対応でゴルフの楽しさを味わわせてくれるスターツ笠間のスタッフとキャディの皆さん・・・ありがとうございます。

 そして何より、一緒にゴルフを始めようと誘ってくれた高校の同級生で漫画家の大和田君、一緒にラウンドしてくれる下田君、高橋君・・・ありがとう!

 休日のたびにゴルフ場に出かけても、文句を言わない妻と子供たちにありがとう。

 

 ゴルフはこれから先もずっと、体が動く限り続けていきたいと思っています。

 なるべく長くゴルフを続けるために、糖質制限で体調面を整え、加圧トレーニングで体を鍛えていきます。

 そしていつかはシングルプレーヤーになりたいです。

外反母趾の原因は足の筋力低下

2015.12.01 カテゴリー|その他の治療について

 外反拇趾については、皆さんある程度知っているかと思います。足の親指(母趾)が外側に曲がってしまう女性に多い病気です。一般的にハイヒールなどの先端が細くなっている靴を履いている人がなると思われていますが、普段スニーカーをはいている人もなります。今回は外反拇趾の原因について解説します。
 
 人間の足には、縦と横にアーチがあり、歩くときは踵と親指の付け根と小指の付け根の3箇所にしか体重がかからないようになっています。この形が、人間が数100万年かけて獲得した二足歩行に最も適した形態なのです。この足のアーチを支えているのが足の骨の間にある小さな筋肉たちです。ところが、靴を履いて歩いていると、これらの筋肉を使わなくても歩けるため、しだいに筋力が低下し筋肉が萎縮していきます。その結果、足のアーチを支えることが出来なくなり、足が平べったく広がり、外反拇趾や内反扁平足、槌趾などの変形が出現します。変形すると本来体重がかからない部分にも体重がかかるため、魚の目が出来たり、巻爪になったりします。多くの足の病気がこれらの筋肉の筋力低下が原因であるといえます。
 
 女性の場合、元々男性より筋力が弱いため、筋力が低下しやすので、外反拇趾になりやすいのです。外反拇趾の予防のための装具やきついストッキングも、足の指の動きを固定してしまうため筋力低下の原因になります。足が変形すると足首の関節が外側に曲がります。それを補うために膝は内側に曲がり、さらに股関節や骨盤、腰の骨まで曲がってきます。足の中の筋肉は体にとって非常に重要なものなのです。
 
 スポーツをしている小中学生にも外反拇趾や内反扁平足がたくさんいます。スポーツをしていても靴やスパイクを履いていると、足の中の筋肉は使わないので変形してしまうのです。逆に裸足(はだし)で行う柔道や剣道をしている小中学生には足の変形はほとんどありません。足のアーチがなくなると、クッション性が失われるため、捻挫や疲労骨折などのスポーツ障害になりやすくなります。
 
 では、どうしたら足の中の筋肉の筋力低下を防いで、外反拇趾を予防できるでしょうか、一番いい方法は靴を履かずに裸足で生活することですが、実際には不可能です。代わりの方法として、足の指を自由に動かせるように五本指の靴下を履くこと、自宅ではなるべく裸足で過ごすことなどが上げられます。とにかく少しでも足の指を動かすことが大切なので、毎日お風呂上りに、足の指でグーパーを10回位するだけでも、効果があります。(足の指をなるべく大きく動かすことがポイントです。)小中学生の場合、部活の後のクールダウン時に裸足になってウォーキングやジョギングを5~10分くらい行うといいと思います。当院で行っている加圧トレーニングも、より効果的に筋力を強化することが出来るので外反拇趾の予防にお勧めです。
 
 足は一度変形してしまうと、元に戻らないので予防が大切です。足の指も体の大切な一部なので、可能な限り使うようにしましょう。
 

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