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おしりやあしの痛みをなんでも腰部脊柱管狭窄症にしちゃう藪医者

2018.11.28 カテゴリー|トリガーポイント注射

 車で1時間くらいかかるところから当院を受診した50代の男性。

 3日前に運動をしてから、右脛の外側に痛みが出るようになりました。特に朝起きたときに痛みが強いようです。

 右腓腹筋にトリガーポイントを見つけたので、「ただの筋肉痛です。」と説明してトリガーポイント注射を行いました。

 痛みは改善しましたが、症状が消えなかったため不安になり近所の整形外科を受診しました。そこでMRIをとり、腰部脊柱管狭窄症と診断されリリカとサインバルタが処方されたそうです。それでまた不安になり当院を再受診しました。

 

 「痛みは筋肉の緊張が原因なので、腰部脊柱管狭窄症は関係ありません。朝起きると痛いのは寝ている間に筋肉が固まるからです。たいして痛くないならリリカもサインバルタも飲まなくていいです。」と説明しました。

 

 腰部脊柱管狭窄症というのは、腰の骨が変形して、神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫して神経の血流が悪くなり、神経の行っている先に痛みやしびれが出る病気です。

 脊柱管は立ったり歩いているときに狭くなり、かがんだり座ったりすると広くなります。なので、脊柱管狭窄症の人は、長く歩いていると痛みやしびれが出て、かがんで休むと楽になり、また歩くと痛みがしびれが出るのが特徴です。これを神経因性間欠跛行と言います。逆に言えば神経因性間欠跛行がなければ腰部脊柱管狭窄症はないのです。

 これは腰部脊柱管狭窄症の世界的権威で私の師匠ある菊地臣一先生から直接教わったことなので間違いありません。私が研修医の頃は、患者さんの症状を見るために、患者さんと一緒に歩いたことが何度もあります。中にはなかなか症状が悪化せず5kmも一緒に歩いた患者さんもいました。その結果をふまえてこの患者さんは腰部脊柱管狭窄症ではなく糖尿病性神経障害と診断されました。

 

 それで、最初の患者さんですが、朝起きた直後や、動き始めに痛みがあり、歩いているとだんだん痛みが無くなります。神経因性間欠跛行どころか症状が全く逆です。MRIの腰部脊柱管狭窄はただの画像所見で症状と無関係です。

 だいたい、普通に考えて運動後に痛くなるのは筋肉でしょう。腰のMRIなんて撮る必要ないじゃん。医療費の無駄じゃん。

 なんでこんな無駄な検査をしちゃうかというと、慢性の筋肉痛があるということを知らないからです。筋肉痛は3日くらいで治ると思い込んでいるからでです。だから、骨や軟骨の構造的異常を探そうと無駄な検査をするのです。

 でも、肩こりは慢性の筋肉痛だよね。みんな知ってるよね。同じことがおしりやあしにおきても不思議じゃないよね。何でわかんないかな、脳みそが硬くなってんだろうな。

五十肩の夜間痛にはリボトリールが効くよ

2018.10.16 カテゴリー|トリガーポイント注射

 五十肩の患者さんは夜寝ると痛くて目が覚めちゃうと訴えることが多いです。

 五十肩は肩の筋肉に出来たトリガーポイントが原因です。

 横になっていると寝返りを打つときなどに肩の筋肉に負担がかかるので痛みが出るのです。

 この五十肩の夜間痛にリボトリールがよく効きます。

 リボトリールには筋肉の緊張を和らげる効果があり、また副作用で適度に眠くなるので、五十肩の夜間痛に眠れない患者さんに処方すると「夜はよく眠れるようになった。」と喜んでもらえます。

 

 リボトリールは1981年から国内で使用されている「抗てんかん薬」です。

 てんかんの患者さんの治療用に発売された薬ですが、古くから慢性の痛みやしびれに効果があることがわかっていました。

 私が所属していた福島県立医科大学整形外科では慢性の痛みやしびれにリボトリールをよく処方していました。

 トリガーポイント注射で有名な加茂先生も患者さんにランドセンをよく処方します。ランドセンは名前が違うだけでリボトリールと全く同じ薬です。

 

 薬の説明書に「抗てんかん薬」と書かれているので、「これを飲んだらてんかんになるんじゃないか?」と心配なって質問してくる患者さんがいます。

 そんなときは「てんかんを治す薬だからてんかんにはならないよ。風邪薬を飲んでも風邪にならないでしょ。」と答えています。

 

 

 

坐骨神経痛なんてないよ

2018.10.01 カテゴリー|トリガーポイント注射

 坐骨神経痛を病名だと思っている人がいますが、病名ではありません。 

 坐骨神経痛とは坐骨神経が走っているあたり、おしりから太ももやふくらはぎにかけての痛みのことです。

 つまり、坐骨神経痛は頭痛や腹痛などと同じ症状であり病名ではありません。

 

 坐骨神経痛の原因は、おしりや太ももやふくらはぎに出来たトリガーポイントです。

 神経痛ではなくて筋肉痛なのです。

 紛らわしいので、私は坐骨神経痛という言葉を使いません。

 

 患者さんが坐骨神経痛と言ったときはこう言います。

 「坐骨神経痛なんて病気はないよ。坐骨神経が走っているあたりの筋肉の痛みだよ。痛くなっている筋肉に注射をすれば治るよ。」

 

 

 

肋間神経痛なんてないよ

2018.8.24 カテゴリー|トリガーポイント注射

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)とは、ろっ骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛む症状のこと。その原因は不明なものが多い。あくまで症状であり、病名ではない。(ウィキペディア)

 

 ウィキペディアにはこう書かれていますが、私はちょっと違うと思います。

 実際には、原因不明の背部から胸部にかけての痛みを肋間神経痛と診断しちゃっているのです。でも肋間神経が何の原因もなく痛くなることなんてありません。

 他院で肋間神経痛と診断された患者さんがたまに来ますが、ほとんど全員が広背筋や前鋸筋、大胸筋などの筋筋膜性疼痛症候群でした。みんなトリガーポイント注射で良くなりました。

 肋間神経痛なんてないよ。

胸郭出口症候群なんてないよ

2018.8.21 カテゴリー|トリガーポイント注射

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)は、腕神経叢と鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が胸郭出口付近で頚肋、鎖骨、第一肋骨などや前斜角筋、中斜角筋、小胸筋などに圧迫・牽引されることで起きる症状の総称である。(ウィキペディアより)

 

 要するに、肩の辺りで、鎖骨や筋肉が神経や血管を圧迫または牽引して、腕から手のしびれや浮腫などが出る病気です。

 でも私は、こんな胸郭出口症候群なんてないと思っています。だって、鎖骨にしろ筋肉にしろ自分で動かせます。もし骨や筋肉が神経や血管を圧迫(または牽引)して、しびれや痛みが出たら自分で動かしてそれを解除するはずです。普通そうするでしょ。いつまでもしびれや痛みがあるかっこう続ける人いないでしょ。

 

 他院で胸郭出口症候群と診断された患者さんがたまに来ますが、みんな棘下筋など肩甲骨周辺の筋肉の筋筋膜性疼痛症候群でした。トリガーポイント注射で良くなりました。

 胸郭出口症候群なんてないよ。

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