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食事と血中コレステロール値は無関係だよ

2018.2.15 カテゴリー|その他の治療について

前回のブログからの続き

http://www.nishibori-seikei.com/blog/2018/02/post-736.html

 

患者さん「私、肉が嫌いなんです。」

私「じゃあ、卵やチーズをたくさん食べてください。」
 
「私、コレステロール値が高いので卵もあまり食べられないんです。」
「いやいや、食事と血中コレステロールは無関係ですよ。コレステロールをたくさん摂っても血中コレステロールは増えません。」
「卵は1日1個までという常識は、時代遅れです。いまだにそんなこと言っている医者がいたら、相当勉強不足です。」
「そもそも血中コレステロールを下げる必要は・・・・」
とここまで言いかけてやめました。
 コレステロール値を気にして卵の摂取を控えていた人に、「血中コレステロールは下げる必要ない」なんて言ったら頭が混乱してしまうと思ったからです。
 
 食事と血中コレステロール値は無関係ですよ。
 ちゃんと日本動脈硬化学会公式サイトに載ってます。
http://www.j-athero.org/outline/guideline_lifestyle.html
 
 関連ブログ
 コレステロールは下げる必要ない
http://www.nishibori-seikei.com/blog/2015/02/post-479.html

「足の裏がざらざらしていると寝たきりになる」なんてことはありません(笑)

2018.2.05 カテゴリー|医療に関する迷信

 70代の女性

 当院を初めて受診する患者さんです。

 「足の裏がざらざらしていると寝たきりになるとテレビで言っていたから、心配になってきた。」そうです。

 「そんな話聞いたことない。テレビの話は9割うそだよ。でも心配ならざらざらを治す薬を出します。」

 と説明して、プロペトを処方しました。

 

 そうは言っても、私が知らないだけで新しい知見が発見されたのかもしれないので、ググったら出てきました。

 どうやら1月30日のNHK今日の健康で足裏のトラブルについて放送されているようです。

 健康備忘録

 https://eyaurban.com/health-information/before-being-taught-and-after/

 

 でも、「足の裏がざらざらしていると寝たきりになる」とはどこにも書いてありませんね。

 足の裏のカサカサは水虫の可能性がある

 足の裏に固いタコがある人は将来寝たきりになる可能性がある

 とは書いてあります。

 さすがにNHKなんでこの2つの説は医学的事実です。嘘じゃありません。

 だけど、テレビを見ていた患者さんの頭の中で2つの説がごっちゃになって、「足の裏がざらざらしていると寝たきりになる」なんてごじゃっぺな説になっちゃったんですね。

 

 まあでも、糖尿病があったりすると、足の裏のカサカサからばい菌が入って壊疽になって寝たきりになることはあるかもね。

 だから糖質の摂取を控えて糖尿病を予防しましょう。

 足の裏のカサカサはプロペトが効きます。ヒルドイドクリームなんかを塗っていると一時的には良くなっても後からよけいひどくなるからね。

子供だって筋肉痛になるよ

2018.2.02 カテゴリー|医療に関する迷信

 6歳の男の子

 今朝から右太ももとふくらはぎが痛いと言っているので、お母さんが連れてきました。

 大腿四頭筋と腓腹筋に張りと圧痛を認め、話を良く聞くと保育園で縄跳びの練習を一生懸命やっているそうです。

 「縄跳びのやり過ぎによる筋肉痛ですね。」と説明したら、お母さん

 「え~~~、子供も筋肉痛になるんですか~~~。」だって、

 

 子供だって筋肉痛になるよ。

 筋肉がしなやかで回復力が高いから大人よりはずっとなりにくいけどね。

 当院がある地域の保育園や幼稚園ではこの時期に縄跳び大会を行うので、園児たちは一生懸命練習をしてます。

 寒い中で同じ筋肉をずっと使い続ければ子供だって筋肉痛になります。

 だからこの時期に、筋肉痛の小さいこどもがたくさんきます。

 

 子供たちにとっては生まれて初めての筋肉痛だから、びっくりして大騒ぎします。

 それを見てお母さんたちは、まさか筋肉痛だとは思わないので、これまたびっくりして大騒ぎ。

 あわてて当院に連れてきたら、筋肉痛と言われてまたびっくりして安心する。

 というパターンがこの時期に外来で繰り広げられます(笑)。

 

 子供の筋肉痛は数日安静にすれば治ります。

 数日安静にしても治らないときは、骨腫瘍などの可能性もあるので念のためレントゲンを撮ります。

 

四十肩だって治療しなきゃ治らないよ

2017.11.30 カテゴリー|医療に関する迷信

 40代の男性

 8月に、野球でボールを投げると右肩が痛くなるということで、当院を受診しました。

 レントゲン所見に異常なく、理学所見から右肩関節周囲炎(四十肩)と診断し、肩峰下滑液包内ブロックを行いました。

 それからずっと通院がなく、3ヶ月以上すぎてから再来して、いきなり「痛みが取れないから、某総合病院に紹介して欲しい」と言われました。

 

 『はああああ、何いってるの?治療してないんだから痛みとれないのは当たり前じゃないの?』と思いましたが、口には出さずに素直に紹介状を書いてあげました。

 こういうよくわかってない系の患者さんとは議論をしても時間とエネルギーの浪費にしかならないことが多いからです。

 

 この患者さんがなぜこのような行動に出たか推理してみました。

 

 「四十肩」と診断された。→ 四十肩はほっとけば治ると誰かに言われた。 ほっといたけど治らないから四十肩という診断は誤診でもっと違う重大な病気に違いない。→ 某総合病院で詳しく調べてもらわなきゃダメだ。→ 某総合病院にかかるには紹介状が必要だ。 誤診した医者に紹介状を書いてもらおう。

 

 という流れじゃないかと思います。きっとそうだ。間違いない。

 この流れでどこが間違っているかというと、「四十肩はほっとけば治る」というところです。

 「四十肩(五十肩)はほっとけば治る」は迷信です。

 四十肩はほっとくと肩周囲の筋肉や関節包が硬くなり動きが悪くなって痛みが慢性化してひどくなります。

 早期にきちんと治療をして、慢性痛にならないようにするのが一番大事です。

 

関連ブログ 「五十肩はほっとけば治る」は迷信

http://www.nishibori-seikei.com/blog/2012/11/post-129.html

最高血圧130以上で高血圧なんだとよ

2017.11.27 カテゴリー|医療に関する迷信

高血圧の新基準、最高140を130に 改善必要な「黄信号」 米ガイドライン

http://www.afpbb.com/articles/-/3150432

米国心臓協会(AHA)は13日、高血圧の診断基準について、これまでの140(最高血圧)/90(最低血圧)mmHgよりも低い130/80 mmHgとし、血圧がこの数値に達した時点で治療を開始すべきとの再定義を発表した。

従来の基準値では米国民の約3分の1に当たる32%が高血圧と見なされていたが、新たな基準値では国民の半数近い46%が高血圧と定義されることになる。


 米国民の半数近くが高血圧って・・・・

 半数の人がかかっているなら、もうそれは病気じゃなくて正常な状態なんじゃないの?

 先日の講演会で林先生は「入院してきた高齢の患者さんの血圧の薬を中止すると、みんな元気になる。でも退院してまた血圧の薬を飲み始めるとまた元気がなくなる」とおっしゃっていました。

 一般的に、血圧が高くなると動脈硬化が進んで、脳卒中などの危険が高くなるから血圧を下げなければいけないと考えられています。

 でも、これもコレステロールの話と同じで原因と結果が逆になっているんじゃないでしょうか?

 老化や喫煙、糖質のとりすぎ、肥満などが原因で血管が硬くなって、血管の通りが悪くなるから、脳や消化管、筋肉などの臓器に血液を届けるために心臓ががんばって働いて血圧を上げるのです。

 それなのに、薬で血圧を下げちゃったら臓器に血液が行渡らなくなって元気もなくなりますよ。

 老化はどうしようもありませんが、禁煙して糖質制限をして、加圧トレーニングをして肥満を解消すれば、動脈硬化を防ぐことができます。

 

 私が医学生だった頃は最高血圧160以上で高血圧と診断されていました。

 1993年から最高血圧140以上の人を境界型高血圧と診断されるようになりました。

 2004年、日本高血圧学会は、診療指針を改定し、65歳以上の高齢者については、「降圧目標値」(下げるべき数値)を従来のグレーゾーンの「140~160」から「140未満」に引き下げました。ところが、奇妙なことに、この診療指針には「この目標値が妥当かどうか、現在のところエビデンス(証拠)がない」と書かれているそうです。

 証拠がないのに基準を厳しくするとか怪しくね。

 血圧の薬を売るために、製薬会社に対して学会の偉い先生が忖度してんじゃないの?

 

 とりあえず、血圧が160以下で特に症状もなければ血圧の薬を飲まなくてもいいと思うよ。

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