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皮膚科専門医じゃないよ

2019.6.25 カテゴリー|その他の治療について

 当院は整形外科、形成外科、皮膚科を標榜していますが、私の専門は整形外科です。

 湿潤療法やビオチン療法をやっているので皮膚科を標榜しているだけなので、皮膚科専門医の資格は持っていません。

 ヤケドや切り傷、すり傷の治療は茨城県で一番うまい自信がありますし、掌蹠膿疱症の治療についてもかなり自信がありますが、その他の皮膚疾患に関しては皮膚科の専門医の先生にはかないません。(湿潤療法で対応可能なトビヒの治療は割と自信あります。)

 虫さされとか、水虫とか、接触性皮膚炎とか、ニキビとか、じんま疹とか、ミズイボとか見ただけでわかる皮膚疾患の治療は出来ますが、皮膚癌とか、多発血管炎症性肉芽腫とか、Stevens-Johnson症候群とか無理です。診断できません。

 診断と治療できないときは皮膚科専門医にすぐに紹介します。当院より北の患者さんは茨城県立中央病院皮膚科へ、当院より南の患者さんは石岡平本皮膚科に紹介することが多いです。

 皮膚科専門医はこのページで見つけることが出来ます。ご参照ください。

 http://www.dermatol.or.jp/modules/spMap/

外反母趾を手術をしないで治す(包帯療法)

2019.5.31 カテゴリー|その他の治療について

 外反拇趾(がいはんぼし)という病気をご存知でしょうか?足の親指が付け根のところで外側に曲がってきてしまう女性に多い病気です。一般的に外反拇趾は手術しないと治らないと思われています。

 ところが、この外反拇趾を手術しないで治す治療法を、日本大学医学部整形外科の青木孝文先生が編み出しました。しかもこの治療法は、足の甲に伸縮包帯を巻くだけなので、誰にでも簡単に出来るのです。

 包帯療法のやり方について説明します。(以下に説明する方法は私なりの工夫が加えられているので、青木先生のオリジナルの方法が知りたい方は青木先生の著書をお読みください。)

 まず足の甲に包帯を巻きます。幅7.5cmの伸縮包帯を用意して、足の親指のつけ根の関節と小指の付け根の関節のところを引き締めるように包帯を巻きます。我慢できる範囲で強めに、甲全体をくるむように5~6回巻いてしっかりとめます。包帯を巻くのは寝ている間だけでもかまいませんが、日中もわずらわしくなければ巻いていていいです。

 足の裏の筋力を強化するために。足の指のグーパー体操をお風呂の中で10回行ってもらいます。このとき、指の付け根の関節(MP関節)を深くしっかり曲げることがポイントです。

 この包帯療法を続けると、2週間くらいで外反拇趾に伴う痛みが楽になってきます。数ヶ月続けると、変形もだんだん良くなっていきます。包帯を巻く強さは、弱くては効果がなく、強すぎては痛くて眠れなくなってしまいます。何度も巻いてみて、適切な強さを自分で見つけることが大切です。簡単で特に体に害も無い方法なので手術を受ける前に試してみる価値があると思います。

 人間の足には、縦と横にアーチがあり、歩くときは踵と親指の付け根と小指の付け根の3箇所にしか体重がかからないようになっています。この形が、人間が数100万年かけて獲得した二足歩行に最も適した形態なのです。この足のアーチを支えているのが足の骨の間にある小さな筋肉たちです。

 ところが、靴を履いて歩いていると、これらの筋肉を使わなくても歩けるため、しだいに筋力が低下し筋肉が伸びきってしまいます。伸びきった筋肉は血の巡りが悪くなり、さらに筋力が低下する悪循環になります。その結果、足のアーチを支えることが出来なくなり、足が平べったく広がり、外反拇趾になります。

 包帯療法で圧迫すると足の横アーチが元に戻り、足の筋肉も元の長さに戻すことにより、筋肉の血の巡りが良くなるので、外反拇趾が良くなっていくのではないかと考えています。外反拇趾でお悩みの方は是非お試しください。わからないことがあれば、診察を受けてください。

外反母趾の痛みを腰のせいにしちゃダメだっぺよ

2019.5.10 カテゴリー|その他の治療について

 30代の女性

 半年ほど前から、歩くと両足の親指の付け根が痛くなるようになりました。

 近くの整形外科を受診して、「外反母趾じゃありませんか?」と質問したところ、「レントゲン画像で、親指の角度を測った結果、曲がりが少なく外反母趾ではない。」と説明されました。

 腰から来ている両足の痛みと診断され、腰の牽引治療と電気治療を受けましたが良くなりませんでした。

 また、ミオナール(筋弛緩薬)、メチコバール(ビタミンB12)、ノイロトロピン(鎮痛薬)が処方されましたが、全然効かないので飲まなかったそうです。

 

 先日当院を受診しました。

 視診のみで、軽い外反母趾とひどい開帳足があることがわかりましたので、以下のように説明しました。

 「これは外反母趾の痛みです。外反母趾は足の親指が外側に曲がる病気だと思っていると思いますが、親指が曲がるのは原因ではなく結果です。外反母趾の原因は、足の裏の筋肉が弱くなって、足の甲がぺたっと平らに広がってしまうからです。その結果、親指が外側に曲がってしまうのです。」

 「足の甲がぺたっと広がっている状態を開帳足といいます。開帳足を治すために、包帯療法をします。足の裏の筋力を鍛えるために足のグーパー体操もやりましょう。2週間くらいで痛みがなくなると思います。」

 

外反母趾を手術しないで治す(包帯療法)

http://www.nishibori-seikei.com/blog/2012/06/post-9.html

足のグーパー体操のすすめ

http://www.nishibori-seikei.com/blog/2018/04/post-744.html

 

 腰の牽引治療を100万回やっても外反母趾は治らないよね。

 画像診断にたよって、患部をよく見ないから、こんなごじゃっぺな診断になっちゃうんだよね。

インフルエンザの予防法について

2019.2.21 カテゴリー|その他の治療について

 昨日、ライオンズクラブの例会で急遽インフルエンザの予防法について聞かれて、そのときにアドリブで話した内容を書きたいと思います。

 

 インフルエンザの予防と言えばワクチンです。でも今年はあまり効いてないようです。

 ワクチンはその年にはやるであろうインフルエンザウイルスのタイプを予測して作られますが、今年はワクチンを打った人も軒並みインフルエンザにかかっているのでおそらく予測が外れたのだろうと思います。

 

 ちなみに、私はインフルエンザにかかったことが一度もありません。

 娘たちの誰かがインフルエンザにかかっても、家庭内で感染が広がることもありません。

 それはインフルエンザを予防するコツを知っているからです。

 

 インフルエンザは空気中に漂っているウイルスを吸い込むことによって感染すると思っている人が多いと思いますが、そんなことはありません。

 ほとんどは接触感染でうつります。

 インフルエンザ患者さんが咳をしたりくしゃみをしたりして飛び散った唾や鼻水がテーブルや椅子などにくっつきます。

 その唾や鼻水にはインフルエンザウイルスがくっついているので、それを触ることで指先にインフルエンザウイルスがくっつきます。

 その指で目や鼻の穴や口の中の粘膜を触るとそこからウイルスが侵入してインフルエンザウイルスに感染してしまいます。

 なので感染予防には、目や鼻や口などの粘膜をなるべく触らないことが一番大事です。

 指先についているウイルスは水やお湯で手洗いすればすぐに落ちます。薬用石ケンや消毒薬を使う必要はありません。

 マスク自体にインフルエンザウイルスの侵入を防御する効果はありません。

 しかし、マスクをすることで不用意に口や鼻を触ることが減るのでそういう意味では予防効果があるでしょう。

 喉が乾燥すると免疫力が落ちてウイルス感染をおこしやすくなるので、部屋の中を加湿することが大切です。マスクをしていると吸気が加湿されるので、パーソナルな加湿器としての効果はあると思います。

 家庭内での感染を予防するには、タオルやコップなど唾や鼻水がつくものを共用しないことが重要です。

 うがいはほとんど効果がありません。粘膜についたウイルスは数秒で粘膜内に入ってしまうからです。5秒に1回くらいうがいをするなら効果あるかもしれませんが(笑)。

 

 ここで、「テレビで緑茶や紅茶を飲むとインフルエンザの予防が出来ると言っていたが本当か?」という質問を受けました。

 お茶に含まれるカテキンやビタミンCがインフルエンザを予防するということなのでしょうが、そんなに効果があるなら予防薬として健康保険が使える製剤になっているはずです。なのでそれは嘘です。

 そもそも、テレビでやっている医療情報の9割は嘘です。あてになるのはNHKの「今日の健康」と「ドクターG」くらいです。

 特に民放の健康番組でやっている内容はほとんど嘘です。だいたいテレビに出ている医者は暇だからテレビに出てられるのであって、まともな医者じゃありません。テレビ局の要望通りのコメントをいうタレント医者なので信じちゃいけません。

 

 アドリブにしてはなかなかうまくしゃべれました。

やんないほうがいい手術、やったほうがいい手術

2019.2.13 カテゴリー|その他の治療について

 整形外科の手術にはいろいろあります。

 やんないほうがいい手術もやったほうがいい手術もあります。

 

 腰痛の手術は基本的にやらないほうがいいです。(骨折や腫瘍や感染は除きます。)

 一般的に腰痛の原因は骨の変形や椎間板ヘルニアが神経を圧迫しているから痛いと説明されていますが、その考えが間違っているからです。

 だから、腰の手術を受けた直後はプラセボ効果でしばらく痛みが取れてもまたしばらくいすると痛くなってしまう人がたくさんいるのです。

 中には手術をした後で余計に痛くなってしまった人もけっこういますね。

 腰痛の原因は腰の周りの筋肉の痛みなので手術などしないでトリガーポイント注射やサインバルタの内服などで根気よく治療した方が結果的には良くなります。

 

 やったほうがいい手術は、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工膝関節置換術や人工股関節置換術です。

 一般的に変形性膝関節症や変形性股関節症は、軟骨が減って変形した骨がぶつかるから痛いと説明されていますがその考えは間違いです。

 膝や股関節の痛みも関節周囲の筋肉の痛みが原因です。

 しかし、腰と違って、変形した関節を手術でもとの形にもどすことで筋肉にかかる負荷が減って、筋肉の痛みが取れるのです。

 人工関節手術の成功率は十年前よりはるかに良くなっています。

 それは医師の技術が進歩したからではなく科学技術が進歩したからです。

 人工関節置換術は、変形した骨を切除して機械の関節を入れる手術です。

 昔は、骨を切除する範囲も、人工関節を設置する場所も医師の経験とカンで行っていましたから、医師の腕の違いで手術成績にばらつきがありました。

 しかし今は、科学技術の進歩でナビゲーションシステムが導入され、ある程度の経験がある医師なら正しい位置に人工関節を設置することが可能になりました。

 また、人工関節そのものの素材や形状も進化したため、昔は10年で壊れるいわれた人工関節が30年以上もつようになりました。

 電話が黒電話からスマートフォンに著しく進化したように、人工関節も著しく進化しているのです。

 30年もつのだから、70歳で手術しても100歳までもちます。

 80歳以上になって体力が低下してからではリハビリが大変なので、まだ体力がある70代くらいが手術のベストタイミングです。

 「人工関節手術をいつやるの?今でしょ!」です。

 

 もちろん私はもう手術をしてませんので、人工関節をしたほうがよい患者さんは、茨城県立中央病院の林宏先生など信用できる先生に紹介しています。

 

 

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