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何度も書くけど、紹介状なしで大きな病院にかかっちゃダメだよ

2019.9.19 カテゴリー|医療に関する迷信

 70代の女性

 2ヶ月前から、上下肢の痛みが出現しました。すぐに、某総合病院整形外科を受診しました。若い医師に診察を受け、頚椎と腰椎のMRIをとり異常なしだったので、ノイロトロピンとリリカが処方されました。

 薬を飲んでも痛みがどんどん悪化するため、1ヶ月前に知人の紹介で当院を受診しました。

 

 痛みを訴えている手足を診てみると、ひどくむくんでいました。触診すると、痛いのは上下肢全体ではなく、肘や手首などの関節でした。関節リウマチやRS3PE症候群などの膠原病の可能性があると診断し、血液検査を行いました。

 その結果、体に炎症があると上昇するCRPと白血球が異常高値だったので、同じ某総合病院のリウマチ膠原病内科に紹介状を書きました。

 

 患者さんは「某総合病院の若い先生は、コンピューターの画面ばかり見ていて、痛いところを診てくれなかったし、顔も合わせてくれなかった。」と言いました。

 私は「そりゃそうだよ。まだ研修中の先生なんだから。某総合病院みたいなでかい病院は、若い先生の研修期間でもあるんだから、紹介状もなしに受診すると若い先生の練習台にされちゃうよ。画面ばかり見て、患部を診ないのは経験不足だから、顔を見ないのは自信がないからだよ。」と答えました。

 

 後日、リウマチ膠原病内科の先生からお返事があり、関節リウマチまたはRS3PE症候群の可能性が高いので精査加療するとのことでした。

 

 何度も書くけど、紹介状なしで大きな病院にかかっちゃダメだよ。

労災保険は労働者を守るためにあるんだよ

2019.9.10 カテゴリー|その他

 昨日の台風はすごかったですね。

 今日、仕事中に台風にあおられて転倒し、怪我をしたという方が受付に来ました。

 事務長が、「仕事中の怪我は労災だから、労災保険で治療します。健康保険は使えません。」と説明したら、

 「会社に相談してきます。」と言って、いったん出て行きました。

 しばらくして戻ってきて、「仕事中と言っても、職場について仕事を始める前だから労災じゃないからいえ健康保険を使うように言われた。」と言いました。

 事務長が、「家を出て職場に行ってから家に帰る着くまでが労災の範囲だから、立派な労災です。」と説明したら、

 また「会社に相談してきます。」と言って、いったん出て行きました。

 しばらくしてまた戻ってきて「労災は使えないから健康保険でやるように言われた。」と言うのです。

 事務長が「それは、変な会社だ。私が代わりに電話して説明してあげる。」と言ったら、

 「変な会社だから電話しないでください。」と言って、帰っちゃいました。

 

 私は直接見てないけど、手首から手の甲にかけてかなり腫れていたそうです。

 もしかしたら、月状骨周囲脱臼かも?

 だとしたら後遺症が残る可能性もあるよ。

 労災保険を使えば、治療費は無料だし、後遺症が残ればそれに対して補償がもらえます。

 労災保険は労働者を守るためにあるのです。

 仕事中の怪我を労災保険で治療するのは労働者の権利です。

 会社が決めることじゃありません。

すごいドクターショッピング

2019.8.27 カテゴリー|その他

 6歳の女の子

 3日くらい前に熱が出て、某医師会病院の小児科を受診して、風邪薬?を処方されました。

 その後熱は下がったけど、口内炎が出来たため、別のクリニックを受診して「クスリはない」と言われました。

 その後、また別のクリニックを受診して、そこでも「クスリはない」と言われたので、4件目に当院を受診しました。

 口腔内に複数の口内炎を認めました。手足に皮膚炎はありませんでしたが、経過からして手足口病を疑いました。

 それより何より、同じ病気でたった3日間で医者を4件も梯子していることに唖然としました。

 「同じ病気で4件も梯子するのは、一番ダメな医者のかかりかたです。医者は、最初から診断できるわけじゃなく、経過を見ながら診断を確定していくのです。そっちこっちにかかっていたら誰も診断をつけられないから、クスリも出せない。」

 「経過がわからないから、はっきりしたことは言えないけど、手足口病の可能性が高い。手足口病に効くクスリはないし、自然と治るからクスリを飲む必要もありません。」

 「診断をつけて欲しければ、最初に熱があったときに診てくれた某医師会病院にかかったほうがいい。」

 と説明しましたが、患児の父親は最後に

 「ここもクスリを出してくれねぇのか、また別の病院にかかるしかねぇな。」

 と言って診察室を出て行きました。ガックシ

 

 ○○につけるクスリはないね。

日曜日は粉瘤の手術はやりません!

2019.8.26 カテゴリー|その他の治療について

 日曜日はめちゃめちゃ混みます。

 駐車場に車が止められないくらい混みます。

 待合室の椅子が足りなくなるくらい混みます。

 私が過労死しそうになるくらい混みます。

 めちゃめちゃ忙しいので、粉瘤の手術をする時間なんかありません。

 なので、せっかく来院してもらっても「とりあえず抗生剤でちらします。手術を希望するときは月曜か木曜の午後に来てください。」と説明して一度帰ってもらいます。

 だから、粉瘤の手術を希望する方は最初から月木の午後に受診してください。

「交通事故にあうと、後から痛くなる」は迷信(再掲)

2019.8.20 カテゴリー|医療に関する迷信

 交通事故にあって、痛みも痺れもないのに、「後から痛くなると困るから検査してください」と言って、受診する患者さんがけっこういます。
 
 先日も、交通事故にあってから10日くらい経っていてどこも痛くないのに会社の先輩たちから「後から痛くなると困るから検査を受けたほうがいい」と勧められて受診した患者さんがいたので、6年前に書いたブログを再掲します。
 
 こういう患者さんが来ると、いつも困ってしまいます。どこも痛くない人の、何を調べらばいいのでしょう。全身のレントゲンでもとればいいのでしょうか?一応、事故の時に痛くなることが多い、首と腰の動きを調べて、痛みによる動きの制限がないことを確認して、「心配ないでしょう。交通事故の痛みが後から来るとというのは、迷信です。」と説明しています。
 
 交通事故にあって、骨折や脱臼など、レントゲンで分かる怪我を負ったときは、事故直後から強い痛みがあるはずです。それ以外の、レントゲンやCTやMRIなどの画像所見で異常がない痛みは、事故による筋肉痛です。
 
 事故による筋肉痛には2種類あって、事故の衝撃で筋肉がのばされたことによる筋肉痛と、火事場の馬鹿力による筋肉痛です。通常、筋肉は最大筋力の30%くらいしか使えないようになっています。それ以上の筋力を使うと筋繊維が壊れてしまうからです。しかし、事故にあった場合などは、体を守るために100%の力を発揮します。これを、昔から火事場の馬鹿力とよんでいます。火事場の馬鹿力を出すことで筋繊維が壊れ筋肉痛を起こします。
 
 子供の運動会などで、急に走ったとき、翌日や翌々日くらいに筋肉痛が出た経験がある方はたくさんいると思います。それと同様に、交通事故による筋肉痛も3日以内に出現します。そして、ほとんどの場合、運動会の筋肉痛と同様、1週間くらいで良くなります。
 
 つまり、交通事故の痛みは、通常3日以内に発生します。それより後に出た痛みは、交通事故と関係がない痛みです。
 
 それから、レントゲンを撮っても、MRIを撮っても、CTを撮ってもどんなに検査をしても後から出るかもしれない痛みの原因を見つけることなんて不可能です。なので診察を受けても意味がありません。
 
 「交通事故にあうと、後から痛くなる」というのは迷信です。

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